いちごの熟すスピードが美味しさを左右!早いほう遅いほうどっちが美味しい?

いちご学部

わしはドロンじゃ。
みなさん、真っ赤に熟したいちごをわしらはいつも食べておるが、花が咲いて、実がなり食べごろになるまで何日ぐらいかご存じかな?

実はこの日数は時期によって変わるんじゃ。
11月上旬に花が咲いた場合、30日後ぐらいに熟して12月上旬が食べごろに。
12月上旬に花が咲いた場合、55日後ぐらいに熟して1月下旬が食べごろに。
5月上旬に花が咲いた場合、25日後ぐらいに熟して5月下旬が食べごろになる。
このように、何度の気温にどのぐらい触れたかという積算温度によって熟すスピードが変わってくるんじゃ。

もっと言うと、この熟すスピードが美味しさを左右しておる!
スピードが遅いほうが果実が大きくて、甘くて、硬い。
逆にスピードが速いと果実が小さくて、酸っぱくて、軟らかい。

ということで、一番いちごが美味しいのは、寒い時期にゆっくり成長した1月下旬のいちごということじゃ。
ハウスの温度条件によって多少変わってはくると思うが、1月〜2月に思う存分味わっていただくと良いぞ。

ちなみに、夏〜秋に収穫するいちごが、30日以上かけてゆっくり成長できる最適な場所は、北海道・東北じゃ。
東北で栽培されている「デコルージュ」「なつあかり」「サマーティアラ」「ペチカ」「すずあかね」などは、夏〜秋にかけてスイーツ業界では大活躍しており、食味評価が高い。

まあワシはどの時期のいちごであっても、その時折の風情を楽しむのが好きじゃがな。
それではまた、さらばじゃ〜!

<参考>
「イチゴの基礎知識」 生態と栽培技術 (農業の知識シリーズ) 誠文堂新光社

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