世界一を誇る日本のいちご〜祖先はこうして誕生しました!

いちご学部

わしはイチゴ王国にある、いちご大学学長のドロンじゃ。
今日は日本のいちごがどのように誕生したか、みなさんにお話しするぞ。

みなさんがいつも食べている美味しくて甘いイチゴ、これっていつからあるの?誰が初めにつくったの?なんて疑問に思ったことないじゃろか?

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実はお店で売っているようないちごが食べられるようになったのは、今からたったの100年ちょっと前からなんじゃ!こんなに色んな品種のいちごがあるのに、意外と歴史が浅くてびっくりじゃな。

そう思うと、ものすごいスピードで品種改良への情熱が注がれたんじゃろうな。

そのいちご品種改良の草分け的存在であり、いちご栽培のカリスマが、福羽逸人(ふくばはやと)さんという方じゃ。1898年に日本で初のいちご栽培を成功させたのがこの人なんじゃ。

いちごの父(福羽逸人農学博士)

いちごの父(福羽逸人農学博士)

それまで、アメリカやヨーロッパから苗を取り寄せても輸送中に枯れてしまったり、雨が多くてうまく育たなかったりと失敗続きだったんじゃけど、福羽さんがフランスから取り寄せた「ゼネラルシャンジー」という種を育てたことが、日本のいちごの運命を変えることになる。大きくて良い果実のみを選抜することを繰り返して、1粒70gの大きな実のなるいちご栽培に成功したのじゃ。

栽培・研究を行った場所が、新宿御苑なので、このいちごを皇室用の「御料いちご」「御苑いちご」などと呼ばれ大変な高級品で、一般の人は食べることができなかったんじゃ。

大正期に入ってから「フクバイチゴ」と命名されたそうじゃ。本格的ないちご栽培が新宿から始まったと思うとイメージのギャップが面白いのう!
今はフクバイチゴを食べようと思っても売っていないので、どんな味だったのかな〜と想像することしかできないけど、新宿御苑の温室で、フクバイチゴを見ることはできるみたいなので、興味のある人は是非行って見るといい。

フクバイチゴは、その子孫に「とちおとめ」「あまおう」「とよのか」「さちのか」「女峰」など、たくさんの有名ないちご達がずら〜り。ほとんどのいちごが元をたどればフクバイチゴから生まれたものなんじゃよ。
世界一の品質を誇る、あまくて大きくて美味し〜い日本のいちごが食べられるのも、福羽さんの功績が大きかったんじゃな!

それじゃわしはこれから、夏でも楽しめるいちご狩りに行ってくる。
さらばじゃ〜。

参考
・「農業技術体系」いちご 農文協
・「イチゴの基礎知識」 生態と栽培技術 (農業の知識シリーズ) 誠文堂新光社

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