日本の県別いちごの雑学~奈良県編~

いちご品種学

多くあるいちごの品種ですが、それぞれ一つずつ産地のこだわりや魅力が詰まっているってご存知でしょうか?生産者のこだわりや気候、それによっても美味しさは変わってきます。日本のいちごのレベルは世界でトップクラス、都道府県でも美味しい品種が毎年作られています。今回は、奈良県の美味しいいちごに関して紹介します。

奈良県のいちごの生産量

奈良県はいちごの生産量で、日本で19位と低い順位ですが、県独自の品種を持ついちごの生産に力を入れている県です。奈良県は盆地という土地を活かし、寒暖差が激しく冷涼な気候は、美味しいしちごを育てる上で、気候面で非常に大きなメリットがあります。現在は、美味しさを追求したいちごを生む出すために、生産量よりも手間がかかってもおいしいいちごのブランドを確立と、栽培農家の負担を減らす高設栽培も盛んに行われている都道府県です。

順位 都道府県 収穫量 割合
1位 栃木県 24,900t 15.40%
2位 福岡県 16,300t 10.10%
3位 熊本県 11,200t 6.90%
4位 静岡県 10,800t 6.70%
5位 長崎県 10,200t 6.30%
16位 岐阜県 2,470t 1.50%
17位 福島県 2,390t 1.50%
18位 山口県 2,370t 1.50%
19位 奈良県 2,320t 1.40%
20位 三重県 2,000t 1.20%

奈良県はいちご栽培を開始した歴史も長く、昭和40年代、奈良県のいちご栽培の栄えた時期には「宝交早生」という品種が約1,000haのも土地で栽培されるほど、力を入れています。現在は奈良県で産まれて、奈良県でしか栽培されていないブランドいちごの代表的品種を持っており、生産量が少ないため、希少性が高いいちごとなっています。加えて長い期間いちごを楽しむために、栽培時期が11月から12月でも美味しく収穫ができる品種改良を進めています。

現在では、いちごの県代表品種である「古都華」「あすかルビー」「奈良11号(仮称)」「珠姫」のブランドいちごの栽培力を持ちつつ、いちご栽培する農家にもいちご狩りに来るお客が体の負担なく楽しむことができる高設栽培にも力を入れています。天理市・大和郡山市・橿原市・桜井市・生駒郡・田原本町・明日香村・五條市といった大和平野地域を中心に奈良県北部で多く生産されています。

京都、奈良、大阪といった多くの都会の人達が気軽にやってきて美味しいいちごを楽しむことができる、そして全国で知られる有名ブランドを確立し、美味しい魅力ある品種のアピールに力を入れている都道府県です。

奈良県で栽培されている代表的品種~古都華~

奈良県で現在栽培に力を入れている品種が古都華です。古都華の大きな特徴は、その甘味と酸度が高いことが大きなアピールポイントとなっています。いちごの酸味や甘さをしっかり味わうことができ、口に残る旨味は濃厚な味わいとなっています。果実の色は、真紅のような赤をしており、つややかで大粒と中粒の間ぐらいの実の大きさが特徴です。果肉が硬いため日持ちがしやすいのも大きな特徴となっています。赤色ではなく、やや橙色が入った赤味のものも販売されていますが味には問題ありません。

加えて、大きな特徴なのは、時期によるいちごの味わいのムラが無い点です。実はいちごは栽培環境や収穫時期によって味に変動が起こります。露地栽培のいちごがハウス物よりも美味しいと感じるのは、いちごの苗が育つ気温や日照時間が大きな関係を持っています。古都華はそんな収穫時期に関係なく味わいに変化がないいちごとして知られています。そのため、いちごを使ったケーキやお菓子を作るパティシエに人気の品種なのです。

栽培されている県は奈良県のみで、加えて生産量も少ないため希少価値が高く流通量も少ないため現地に行ったら食べたい品種です。生で食べるもの美味しいですがスムージーやアイス、ジェラート、ストロベリーソースやジャムにおすすめの品種です。

奈良県で栽培されている代表的品種~あすかルビー~

奈良県で長い期間栽培されているいちごがあすかルビーです。あすかルビーは、奈良県にとってブランドいちごを確立させ、生産量が少なくても美味しいいちごを作れば、人気が出ることを証明した品種になります。

味はいちごが持っている果実の味がしっかりし、酸味は少し控目なのが特徴です。糖度も高いですが単に甘いだけではなく、酸味が程よく利いている味になります。

果肉は柔らかすぎない程よい歯ごたえを持ち、硬すぎず柔らかすぎずという感触です。実の形はころっとした形をしており、中粒より少し大きめの粒となっています。正三角形のような均整の取れたフォームは非常に綺麗との評判が高いいちごです。果実の断面は、赤に近くしっかりと白い筋が見ることができ、中心部分も赤い色味となっています。そのため、断面を見せるサンドイッチやデザートにもおすすめの品種です。

またいちご自身の形が可愛いことからいちごタルトにも使用されることが多いいちごです。

奈良県で栽培されている代表的品種~珠姫、奈良11号(仮称)~

珠姫は奈良県のいちごのなかで味の幅を利かす、大粒の品種の栽培に力を入れた生み出された品種です。あすかルビーや古都華は、甘みに酸味が程よくジューシー路線のいちごでしたが、玉姫の場合は、さっぱりした食べ口であっさりしているのが大きな特徴です。そして、大粒であり、形は長い二等辺三角形、卵型のような形をしています。

特徴は果実、果皮両方とも若干橙色が入った赤い色をしているのも特徴です。いちごのさっぱりとした食べ口のため甘めの味が苦手な人にはおすすめの新品種として期待されています。

奈良11号(仮称)は今年発表の新品種で名付けのコンテストがあったことで、話題になった品種です。糖度が高く、適度な酸味、そして11月から12月収穫量が多くクリスマスシーズンに高い需要が望める新品種となっています。この時期はいちごの流通が少ないため、出回るのも楽しみな新品種です。

まとめ

奈良県は日本の県での生産量は下の方になりますが、県独自の品種を持ち現在進行系で多くの魅力あるいちごを産み出している県です。代表的な品種の古都華やあすかルビーといった甘さと酸味のジューシーさを意識した品種や玉姫と呼ばれるさっぱり系のすっきりした重視の味わいの大粒いちごがあります。しかも2021年に名前の公募がある魅力的ないちごの新品種まで取り揃える県です。

流通数が少ないため、いちご好きなら是非食べてみたい産地のいちごです。

参考文献
https://www.kudamononavi.com/zukan/strawberry/kotoka
https://narano1583.site
https://www.kudamononavi.com/zukan/strawberry/asukaruby
https://www.koubo.co.jp/contest/slogan_copy/naming/081754.html

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