本州最北端!北国あおもりのいちご最前線

青森いちごについて

いちごの産地と聞いて、思い浮かぶ場所はどこでしょう?
とちおとめ、あまおう、紅ほっぺ、さちのかなど、スーパーで見かける品種は関東から九州にかけての暖かい地域で栽培されているイメージが多いと思います。
そんないちごを東北の中でも最北、雪国青森県で栽培していると聞いたら驚かれる方も多いかもしれません。

青森の果物と言えばリンゴのイメージだと思いますが、近年では様々な品種のいちごが栽培されており、八戸市では古くから栽培されてきました。
中でも、八戸市市川では「とちおとめ」や「さちのか」など皆さんも御存知の品種のいちごが栽培されています。

実は2011年の震災の際、市川でも一部津波の被害やハウスの損壊などがあり、多くの農家の方が被害にあわれました。
土に塩分が染み込んだため、数年かけて塩分除去をしたり、地面より高い位置に棚を組む高設(こうせつ)栽培に切り替えた方もいらっしゃいました。
現在では、たくさんの農家の方の努力の元、被害にも負けず美味しいいちごが栽培されています。

年中いちごが食べられる!?夏秋いちごの秘密

主に八戸市市川では年内から年明けにかけて「冬春いちご」が栽培されていますが、もうひとつ「夏秋(かしゅう)いちご」という種類があるのを知っていますか?

いちごはクリスマスの時期から店頭に並びはじめ、春に旬を迎えます。
その後、国産のいちごを見かける機会は減り、夏に販売されるいちごはアメリカからの輸入が主になります。

しかし現在では、いちご農家さんの熱心な研究と努力により、夏の冷涼な気候を生かして東北や北海道での生産が盛んとなり、アメリカに対抗する国産いちごの栽培が進められています。
暖かい時期に収穫されるいちごは「夏秋(かしゅう)いちご」と呼ばれ、冬春いちごに比べると甘ずっぱく、風味は劣ります。しかし、身が硬く、切りやすいという利点があり、加工がしやすいという特徴があります。
中でも「すずあかね」という品種は、夏秋いちごの中でも作りやすく、品質が良いため市場評価が高いと言われています。

これらの「夏秋いちご」は主に青森県のつがる地域で栽培されていますが、大量に輸入されるアメリカいちごの数にはまだまだ届かず、供給数を増やすべく努力が続けられています。
いつの日か、全国どこでも年中美味しい国産いちごが食べられる。
そんな日が来るかもしれません。

いちご農家の抱える課題

近年、全国的な問題になっている農家の成り手不足ですが、青森のいちご農家の方も例外ではなく、高齢化に伴い離農する方も多く、後継者不足に悩んでいるそうです。

しかし、東通村では近年若手いちご農家が増えています。

こちらでも「夏秋いちご」が栽培されていますが、古くから栽培されている農家の方がリーダーとなり、若手育成のために講習会を開いたり、指導をしながらサポートにあたっているのです。
若手を育成し独り立ちを支援しつつ、全体的な収穫量を増やし流通させることで、いちご農家全体の活性化をはかる取り組みがなされています。

また、旧百石地区おいらせ町では、低農薬・有機質肥料を用いて安心・安全ないちごを生産することを掲げ、甘く、おいしくて、赤ん坊がお乳を吸うように安心して食べられる事から「おっぱいいちご」と名付け、このように栽培方法を工夫し、ブランド化を図る取り組みも行われています。

美味しいいちごの見分け方を伝授!

今回、青森県農林水産部農産園芸課 野菜・畑作物振興グループ グループマネージャー大和山さんにお話を伺いました。
美味しいいちごの見分け方にはコツがあるそうです。

その1・「見た目が良い」

見た目がそのまま品質につながるそうです。

その2・「ヘタ」が新鮮

ヘタが枯れていたりする場合は、栽培方法にムラがあるかも?

その3・「色・形・大きさ」が揃っている

この3点をクリアしているいちごは栽培技術が素晴らしいそうです。

その4・「パックの裏」を見る

よくスーパーで見かけますね。潰れや痛みがないかチェックするそうです。

ぜひ、試してみて下さい!

今回の取材を通して、青森県全体のいちご栽培数は全国的に見るとまだまだ小規模ですが、北国ならではの気候を活かした栽培方法や品種を知ることが出来ました。
青森のいちごを見かけた際には、農家の方の取り組みや努力が詰まっていることを思い出して頂けると嬉しいです。

<注目!!>いちご大学フェイスブックページでいちご最新情報をリアルタイムでゲット!!

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

サイト情報をキャッチ

いちご大学通信「いちごだより」をLINEで発信中!:


Push7でプッシュ通知を受け取る:


FeedlyでRSS購読をする:

SNS
     

>> プッシュ通知やRSSについてはこちらをご覧下さい

ドロン学長の推奨記事

  1. 温泉地として有名な熱海に「いちごスイーツの夢のアトリエ」ができたらしい!?そんな噂を聞きつけ、早…
  2. 最近北海道では、初夏から秋の涼しい気候を利用し、本州とは時期をずらした形でのイチゴ栽培が盛んになっ…
  3. 東急池上線の千鳥町。蒲田と五反田を繋ぐこの沿線は、都心へのアクセスは抜群ですが、街全体にどこか懐…
  4. 「山盛りのイチゴを好きなだけ食べたい」 「様々な品種のイチゴの食べ比べをしてみたい」 …
  5. 今回は、青森市でいちご栽培をされている、梅山(うめやま)さんにお話を伺いました。 いちごを栽…
  6. もうすぐクリスマスですね! クリスマスにはケーキを食べるというイメージがあると思うのですが、…
  7. 暑い時期にキーンと冷えたビール。とっても美味しいですよね。 ビールに限らず、冷たいアルコールは暑さを…
  8. 九州地方でいちごの生産地といえば、福岡や熊本がよく知られた存在ですが、両県に接している大分県でもいち…
  9. ドライブに行ったときにちょっと立ち寄りたいのが道の駅ですよね。 地方の特産品や新鮮なものが手に入るだ…
  10. 諸君。 わしは学長のドロンじゃ。 みなさんいちごにどんなイメージがあるかな? いちごといえば…

いちご大学記事ランキング

最近チェックした記事

まだありません

QRコード

このQRコードで当サイトTOPページが見れます

イチゴロウのイチオシ

  1. 2019-8-13

    いちご農家さんに教わる、美味しい「いちご」の育て方

    いつか自宅で、採れたてのたてのいちごを食べてみたい! そう思ったことはありませんか? …
  2. 2019-8-4

    青森県田舎館村「観光いちご園・アグリいーな田んぼアートの里」訪問記

    青森で1年中いちご狩りが楽しめる!田舎館村「観光いちご園」の魅力とは?  青森県田舎館村(い…
  3. 2019-6-29

    農薬ゼロのだいしん農園(熊本)インタビュー

    今回は熊本で無農薬、無化学肥料でいちごを育てている「農薬ゼロのだいしん農園」へ取材に行ってきました!…
  4. 2019-5-19

    神奈川県川崎市の「武笠農園いちごハウス」さん訪問記

    イチゴ狩りシーズンもラストスパートとなる4月中旬、神奈川県川崎市にある「武笠農園いちごハウス」を訪…

ミプーのおススメ

  1. 2019-10-8

    【厳選7選】アマゾンで買える!絶品いちごスイーツランキング

    いちごのスイーツは見た目も可愛く、気分を盛り上げてくれる魔法の食べ物です。 いちごがたっぷり乗った…
  2. 2019-8-22

    世界のいちごスイーツ探訪(1)カナダ・バンクーバー

    カナダ・バンクーバーのいちごスイーツとは? みなさんこんにちは! 薬剤師 × ワーキン…
  3. 2019-8-4

    青森県田舎館村「観光いちご園・アグリいーな田んぼアートの里」訪問記

    青森で1年中いちご狩りが楽しめる!田舎館村「観光いちご園」の魅力とは?  青森県田舎館村(い…
  4. 2019-5-13

    【名古屋】いちご専門店「ストロベリーハンティング」が苺好きの夢の国だった

    いちご好きの皆さん、こんにちは! フリーライターのなつか(@untk730)です。 今回は、いちご…
ページ上部へ戻る