体をクールダウン!! 冷凍いちごで夏バテ知らず

栄養たっぷりないちご実は年中楽しめる方法に冷凍いちごがあります。最近は果物の冷凍技術の発展によって、非常に便利になおかつ年中美味しいいちごが食べられるようになりました。

実は、冷凍いちごは夏バテ対策にも良い栄養分が含まれています。今回は、そんな冷凍いちごで摂ることができる栄養分と摂る際の注意点やおすすめの食べ方等紹介します。

夏バテになるその理由と原因

猛暑が続くこの日々、なぜ夏バテになるのでしょうか?いちごがぴったりな理由を知る前に、夏バテになっている体の状況と原因を解説します。

人間が夏に疲労が溜まる症状の原因は、人間の体温調整機能が冷房と外気温の差に対応できないことが大きな原因です。人間の体は、皮膚で気温を感じると毛穴を調整し、暑い場合は、発汗させて人間の体内の熱を逃し、寒い場合は毛根が閉じて体内の熱が逃げにくくすることで調整しています。

夏の場合、冷房の利いた部屋と真夏で高温多湿の外を行き来することを頻繁に、短時間の間に何度も行うと、体がその環境に対応する時間が短い内に、何度も出入りすることになるため、体に過剰な負担がかかるようになります。

体が本来の体力に使われるエネルギーに加えて、体の体温の調整の機能分の疲労を一日で解消することができず蓄積している状態、この状態が夏バテで出てくる倦怠感や強烈な疲労として残るのです。

冷凍いちごには夏バテ防止に役立つ栄養素がたくさん

まずはいちご100gに含まれている特に夏バテに効果がある栄養素を紹介します。

ビタミンC 62mg
カルシウム 17mg
カリウム 170mg
マグネシウム 13mg
アスパラギン酸 180mg
グルタミン酸 140mg
バリン 30mg
リジン 32mg
ロイシン 40mg

まずは、いちごに含まれるビタミンC疲労解消やエネルギーを作る働きを助けるビタミンです。夏バテ予防なら、多めに摂っておきたいビタミンで、水溶性ビタミンのため過剰摂取にはなりません。100gの量は、いちごの大なら5粒、中なら7粒食べるだけで、一日の目安量を超える分摂取することができます。

加えてビタミンCと相性の良い、アミノ酸のアスパラギン酸が含まれています。アスパラギン酸やリジンはエネルギーを作る際に最初に活性するクエン酸回路の働きを助けます。バリン、ロイシンはBCAAと呼ばれるアミノ酸の群で疲れにくい体を作る筋肉の材料にもなります。最近、アミノ酸のサプリに含まれているアミノ酸が果物のいちごで他のビタミンと同時に摂取することができるのです。

熱によって疲れが溜まった体には、水分の他に、ミネラルも不足しがちになります。ビタミンCが多いいちごはミネラルの吸収を助ける相乗効果があります。そして、夏バテに重要なのは体内の水分のバランスを整えるカリウムですが、いちごは100gあたり170mgも含まれています。加えて、マグネシウムやカルシウムも摂取することができ、体内のミネラル不足による体の代謝機能の低下を抑える予防にもなります。

冷凍いちごは胃腸にも優しい

夏バテになると冷たい冷房の部屋でいることが多く、お腹の調子を悪くしがちです。特に、アイスを多く食べて更に体温が下がることで、調子が下がる状態が改善できない人が多くいます。

冷凍いちごには、体を簡単には冷やさないメリットがあります。それは、胃腸に優しいという点です。まずは、胃腸の働きが鈍くなる原因に、そうめんと言った糖質中心を摂ることが多くなるため腸の蠕動運動が鈍ります。加えて、体の冷えで内臓自体の筋肉の動きが鈍ってしまうのです。

いちごには豊富な水溶性食物繊維が含まれているため、腸の蠕動運動を刺激する働きがあります。また善玉菌の餌にもなるため腸内環境を改善する働きがあります。

加えて、グルタミン酸には体の胃腸に優しく栄養吸収を助ける働きがあります。夏バテの症状が重症化すると、食欲がわかないという症状になりがちです。しかし、胃腸を優しく労ってくれるいちごは夏バテで疲れた状態を緩和してくれます。

グルタミン酸や水溶性食物繊維は、冷凍いちごでもしっかり摂ることができるので、腸にも優しく体をクールダウンすることができるのです。夏バテで疲れていると、果物の皮を剥くのも面倒と思いがちですが、冷凍いちごならさっと出して食べるだけで、手軽に食べることができます。

冷凍いちごのおすすめの食べ方

冷凍いちごも数多く食べるとお腹を壊してしまう、元々冷凍の果物を食べるのが苦手という方におすすめの食べ方を紹介します。

まずは、氷のように楽しむ方法で、おすすめはレモン炭酸含めた炭酸水で飲む方法です。炭酸水にして飲むメリットは、甘酸っぱい風味と共に、飲み物を冷やすことで直接冷たいいちごを食べなくて済むため、お腹に優しい点です。加えて水分補給をすることができます。ミネラルウォーターでもおすすめです。

ヨーグルトに入れて一緒に食べるのもおすすめです。ヨーグルトがフローズンのようになり、シャーベット風味になるのと同時にいちごの胃腸を整える効果との相乗効果が狙えます。夏で弱っている腸の調子を取り戻すのにもおすすめの組み合わせです。

一度に多くの冷凍いちごを食べることは、急激に体温を下げてお腹の内臓の筋肉の機能を低下させます。そのため、食べるペースを自分に合わせる、もしくは、組み合わせる工夫をすることでそのリスクを減らすことができます。

まとめ

いちごには、豊富なビタミンCやミネラル、そしてアミノ酸が多く含まれ、夏バテ予防の観点からしても摂取したい栄養素が豊富です。ビタミンCやグルタミン酸は、エネルギーの生成活動を助ける役割を持ち、リジン、ロイシン、バリンは疲労解消と代謝と筋肉を太くするのに不可欠なアミノ酸です。

それだけではなく、水溶性食物繊維が豊富であり、グルタミン酸も豊富なため、胃腸に優しく、栄養吸収と腸の蠕動運動を助けてくれます。

夏バテによって体の疲労分解と栄養吸収の側面両方をいたわる栄養素が豊富なのがいちごのメリットです。

今では、冷凍のいちごが販売されるようになり、手軽に季節関係なく摂ることができます。食べすぎに注意すれば、厳しい暑さを乗り越える大きな助けになります。

イチゴ(苺/いちご)の栄養価と効用 | 旬の食材百科辞典
イチゴの栄養価や効用とアミノ酸量などを日本食品標準成分表2020年版(八訂)とともに紹介します。イチゴは風邪の予防や疲労の回復、肌荒れなどに効果があるビタミンCの摂取に適しているといえます。「とよのか」が54mg、「さちのか」68mg、そし...
アスパラギン酸|カンタン解説!アミノ酸|アミノ酸大百科|味の素株式会社
私たちのカラダを支える、20種類のアミノ酸の1つである、アスパラギン酸のはたらきを解説します。 「アミノ酸大百科®」は、アミノ酸の研究を100年以上に続けてきた味の素グループがお届けするアミノ酸の総合情報サイトです。
夏バテ予防の食事
7月に入り暑い日々が続きます。トレーニングに励む皆さんは、この「真夏」の時期をどのように準備して乗り切りますか? 夏休みに突入する前に、食事の面からも暑さ対策をして挑みましょう! 夏バテと熱中症の関係は? 食欲がわかない…
モバイルバージョンを終了