毬姫様って知ってる?
和歌山県のオリジナル品種「まりひめ」といういちごをご存じですか。
豊産性のある「章姫」とコクと香りのある「さちのか」を交配し、なんと約6000個体の中から優秀な系統を選ばれたそうです。
「まりひめ」の名前の由来は、和歌山県の民芸品「紀州てまり」。紀州てまりのようにかわいらしく皆に愛される品種となるようにと命名されました。
和歌山県のイメージって?
和歌山県の果物で最初に思いつくものは?多くの方がみかんや梅、柿、桃などのフルーツをあげるのでは?
和歌山県は言わずと知れたフルーツ大国!みかんジュースや梅干しなどの加工品も盛んです。
そんな中、いちごももっともりあげたい!と県のオリジナル品種に力を入れているそう。
生産者にとって待望の県オリジナル品種。
これまで、さちのかなどの品種を栽培されていました。
まりひめが誕生してから少しずつ栽培面積を増やしてきているそう。
和歌山県から都内までの長い距離を傷みなく輸送することに大変ご苦労があったそう。
生産者と県が協力し合ってより良い「まりひめ」と「毬姫様」を消費者に届けようという熱い想いで作り上げられています。
「まりひめプレミアム」愛称は「毬姫様」とは。
和歌山県産オリジナル品種の「まりひめ」のブランド力向上を図るためとのこと。
一定の基準をクリアしたいちごだけが毬姫様になれるのです。
いちごを厳選していることから」「まりひめ」の生産量のわずか0.1%程度しか出荷されない貴重ないちごだそうです。
赤と白を基調としたパッケージはお姫様が入るのにピッタリなかわいらしい箱。
果肉が柔らかく繊細なことからやわらかいいちごを包み込むようなパックに入っている感じが箱入り娘のようにも見えます。
県外に出荷されることが少なかった県産いちごですが、「毬姫様」誕生をきっかけに関東にも出荷されるようになったそう。
毬姫様のこだわり
1、35g以上の大きな果実。
大きないちごを育てるために摘花をします。そのため、果実に養分が集中し美味しくて大きないちごが育ちます。
2、12月から2月までの限定出荷。
寒い時期のいちごは時間をかけてゆっくり育つため熟すのもゆっくり。その分味の濃いいちごになります。
最高に美味しい「まりひめ」を味わってほしい故のこだわりです。
いちごの食べ方
いちごはご存知のように先端が甘く下手に向かうほど糖度は下がります。
「毬姫様」のような大きないちごを食べる際は大きなお口で一口!もいいですが、縦半分にカットして食べると甘みが均等になっておいしく食べられますよ。
全てのいちごに共通していることですが、いちごは鮮度の落ちが早いため、購入したらなるべく早く食べましょう。
いちごが2段に重なったパックでは下の段のいちごがつぶれやすいので自宅に着いたら一段になるようお皿に移してあげましょう。
洗うときはヘタを付けたままサッと洗ってからヘタを取るといちごの味が水っぽくなりにくくなります。
和歌山のご当地スイーツって?
また、和歌山県には「わかやまポンチ」というご当地スイーツがあるのをご存じでしょうか。
和歌山県の梅と多くのフルーツを全国へPRするため、地元のフルーツを使用しています。
わかやまポンチを主体的に提供するお店で県に登録されたお店でいただけます。
~わかやまポンチとは~
(1)県産うめの甘露煮又はシロップ漬け等が食材として使用されていること。
(2)1つ以上の県産フルーツが食材として使用されていること。
(3)県産うめ及びフルーツの使用についてメニュー又は商品に明示するなど、消費者等に その使用が認識できる工夫がなされていること。
ポンチにまりひめをいれた「わかやまポンチ」もおいしそうですね。
なかなか出会うことのできない「毬姫様」。出会った際は姫をご自宅に招待してみては?
参照:和歌山県庁HP https://www.pref.wakayama.lg.jp/index.html
ライター:西田 けい
女子栄養大学 文化栄誉学科(現:食文化栄養学科)卒業。在学中に学内留学制度を利用し、香川栄養専門学校 調理師科へ入学。翌年調理師免許を取得。 大学卒業後、東京都新宿区にあるフルーツ専門店 株式会社新宿高野に入社。販売、カルチャー教室、広報を担当。2021年に退社。
食べ物大好き、フルーツ大好き、いちご大好き!職に関わる全てのことに興味があります。現在は夫の故郷、富山県で子育てと家事を両立しながら、フルーツのある豊かな生活を目指しています。