家庭菜園初心者さん向け!いちごの育て方のコツは?プロ直伝の苗の選び方~収穫まで
いつか自宅で、採れたてのたてのいちごを食べてみたい!
そう思ったことはありませんか?
完熟で採れたてのいちごは格別の美味しさ。でも、いちご栽培は難しそう・・・
そう思っている方も多いと思います。
そこで、いちご農家さんに「家庭菜園で美味しいいちごを栽培するためポイント」を教えてもらいました。
いちごの苗の選び方~栽培に適した時期は?
いちごの苗選びのポイント
・茎が太くてしっかりしたものを選ぶ。
・葉っぱの色が濃く、大きくて厚みのある葉っぱが6~7枚ある。
・根がしっかり育っている。量が多い。
元気な苗を選ぶことで、後々の収穫量が大きく変わります。
見た目の元気さも重要ですが、特に根がしっかり張っているものを選びましょう。
味が良い苗は一季なりのいちご。四季なりより育てやすく、美味しいいちごが楽しめます。
とちおとめやさちのかなど、有名なものがおすすめです。
いちご栽培に適した時期は?
・秋に植え付け、春に収穫
スーパーでは、12月頃から店頭に並び始めますが、これは農家さんが温度管理を徹底しているからです。
家庭菜園では、少し涼しくなった9~10月頃に植え付けて、5~6月の収穫がおすすめです。
寒冷地では秋の彼岸までに植えましょう。暖かいところでは10月までの植え付けがおすすめです。
秋にしっかりと根を張らせることが大事です。
いちごは寒さに強く、マイナス5~6度でも大丈夫。
雪が降る地域では、雪の下でもしっかり育ちます。
いちご栽培に適した土は?
・弱酸性の土を好む
・柔らかい土が良い
いちごの土は、専用のものが販売されています。
土の管理は難しいので市販の土を上手に利用しましょう。
苗の植え付け方法は?
・根本の新芽が見える程度に浅く植える
・根を崩しすぎないようにする。
・植え付け後はこまめに水やりをする。
植え付け後の水やりが重要です。
1週間程度は毎日水やりをして根本が乾かないように注意しましょう。
いちごの苗の上手な育て方は?
・日当たりの良い場所に置く
・1本の苗に葉が8~10枚になるように管理する。
・形の悪い花や咲き始めの花は切り取る(摘花)
・わき目を取る
寒い時期に霜に当たると、傷んでしまいます。霜が下りなくなり、少し暖かくなるまで待ちましょう。
可愛いいちごの花を残しておきたくなりますが、美味しいいちごのために摘み取る作業も大事です。
葉っぱ1枚につき、いちご1個が目安です。
枯葉も病気の原因になるので、早めに取り除きます。
いちご栽培で注意することは?
・虫、動物、病気
いちごが好きなのは人間だけではありません。
動物や虫も大好物!
こまめに葉っぱの裏に虫の卵がないか確認しましょう。
また、防虫ネットも有効です。
枯葉を溜めたり、水やりで土が葉に付着すると病気になりやすくなります。
開花から収穫までのポイント
・夜の霧雨に注意する
・雨に当てない
・形の良い実を残す
・茎が折れないように気を付ける
・水のやりすぎに気を付ける
・花がたくさん咲いたら追肥する
・ランナー(子苗)を切る
寒すぎたり、花に雨があたるとうまく結実できません。
ビニールシートなどで雨が当たらないように気を付けましょう。
実がなると、茎が折れやすくなります。実も形の良いものを選ぶことで味も生育も良くなります。
水のあげすぎにも注意が必要です。
花が咲いてから約30日で収穫することが出来ます。
完熟のいちごが楽しめるのは、家庭菜園ならでは。
皆さんも、ご自宅で挑戦してみて下さい。
取材・記事制作:いちごライター@高坂智美
★プロフィール★
製菓衛生師・ハーブコーディネーター・オーガニックコンシェルジュ
大阪あべの辻製菓専門学校を卒業後、大阪・横浜でパティシエとして勤務。
現在は故郷青森で3児の母として子育てに奮闘中。
美味しい物が大好きな食いしん坊。特にスイーツとハード系パンが大好物。
趣味は手芸とグーグルマップ妄想旅行。
子どもたちが大きくなったら、一緒に食べ歩きの旅に出るのが夢。
自然がいっぱい、新鮮で美味しい物に囲まれた青森をこよなく愛しています。
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