熱海でいちごを食べつくす!ボンボンベリー熱海ハウスでカワイイを満喫

温泉地として有名な熱海に「いちごスイーツの夢のアトリエ」ができたらしい!?そんな噂を聞きつけ、早速向かったのは2019年4月27日にオープンした「いちごBonBonBERRY ATAMI HOUSE.」。

▲熱海に来ました!あいにくの雨ですが、観光客で大にぎわいの駅前

熱海駅から歩くこと約2分。レトロな土産店が立ち並ぶアーケード街を抜けた先に、突如ポップでかわいいビルが現れました。

いちごBonBonBERRY ATAMI HOUSE.について

▲温泉街熱海に現れたビル一棟がいちごのお店!

私が取材に訪れた日は、大雨という悪天候でしたが、オープン直後にもかかわらず客足が絶えず、常に列ができている状態でした。昼頃には地元のテレビ局の取材も入り、お店の前にはちょっとした人だかりが。平日は一日500〜600組、土日や休日は一日約1500組が訪れるということで、熱海の新名所として既に人気を集めている様子です。

一階はコーヒースタンドのような売店になっていて、テイクアウトメニューやお土産品がずらりと並びます。温泉地ならではの楽しみといえば食べ歩きですが、こちらのスタンドでも、イチゴを4個串刺しにした「いちご串」の他、ソフトクリームやスムージーなど、食べ歩きにぴったりのメニューを注文することができます。

売店の横にはピンク色の階段があり、そこを上がると二階のカフェカウンターへ。二階ではカフェメニューの注文ができ、受け取ったスイーツは三階と四階のカフェスペースでいただきます。三階はイチゴ農園をイメージしたカフェ、四階はいちごのギャラリーをイメージしたカフェと、それぞれに異なるテーマが設定されています。

▲ビールケースがピンク色の椅子に!

ビル一棟をフルリノベーションしたという「いちごBonBonBERRY ATAMI HOUSE.」。各階をつなぐ階段の幅は、大人一人が通るのも精一杯というくらい狭いのですが、その狭さが逆に新鮮。これぞ昭和の雑居ビルという雰囲気が楽しいのです。三階のカフェの椅子に使われているのは、ピンク色に塗られたビールケース。ポップで可愛い店内のあちらこちらにこういった昭和っぽさが感じられて、どこか懐かしい気分に浸ることができます。

イチゴ専門店がなぜ熱海に?

▲温泉マークがかわいい

「いちごBonBonBERRY ATAMI HOUSE.」は、昨年11月に静岡県伊豆の国市にオープンした「伊豆いちごファクトリー」の大反響を受けて、姉妹店としてオープンしました。静岡県は「紅ほっぺ」や「きらぴ香」などの品種が誕生したイチゴの名産地として有名です。熱海はそんな静岡県の入り口に位置する観光拠点ということで「いちごBonBonBERRY ATAMI HOUSE.」では静岡産をはじめ日本全国の美味しいイチゴを取りそろえたいわば「国産イチゴのアンテナショップ」として誕生したのだとか。海外からのインバウンド観光客も見込んで、今後国産イチゴの美味しさをどんどんアピールしていくのが狙いだそうです。

熱海といえば昭和の時代の新婚旅行先というイメージを持っていた私ですが、取材中たくさんの若い観光客で街中がにぎわっているのを見て驚きました。熱海は今若者を中心に再ブームに沸いているそうなのです。その理由として店長の淺田さんは「熱海は都心からアクセス抜群なのに、自然豊かで癒されます。写真映えするスポットがたくさんあり、レジャースポットも充実しています。最近駅前に大きな商業施設もでき、利便性も申し分ない。レトロな熱海らしさが、今の若者たちにとっては逆に新鮮なのでは?」と分析。そう言われると、都心から1時間程で温泉もレジャーもグルメも満喫できる熱海は、まさに穴場的な観光地。今再びその魅力にはまる人が続出するのも納得です。

「いちごBonBonBERRY ATAMI HOUSE.」のすぐ側には、2年前にデビューした「熱海プリン」のお店や杏仁豆腐専門店、シュークリーム専門店など、個性的なスイーツ店が多数立ち並びます。淺田店長は「熱海といえば新鮮な魚介類や温泉まんじゅうといったグルメが有名ですが、これからは『熱海といえばスイーツ』と言っていただけるようにさらに美味しいメニューを企画開発していきたい。このあたりを『スイーツ通り』と呼んでいただければ」と意気込みます。

「温泉まんじゅういちご串」は熱海らしさ満載のイチゴスイーツ

▲温泉まんじゅういちご串

そんな淺田店長におすすめのメニューを聞いてみたところ、迷わず「温泉まんじゅういちご串」と即答。生のイチゴ2個に加え、温泉まんじゅうとイチゴ味のバームクーヘンが串刺しになっている食べ歩きにぴったりのスイーツです。一本でイチゴの魅力と熱海らしさを両方堪能できるということで、今回は「温泉まんじゅういちご串」をいただくことに。

▲温泉まんじゅうは桜井商店から毎朝仕入れているのだとか

こちらのスイーツに使われている温泉まんじゅうは、熱海駅前の平和通り商店街にある「桜井商店」の商品。昭和30年創業の熱海の老舗です。「いちごBonBonBERRY ATAMI HOUSE.」では、毎朝ふかしたてのまんじゅうを仕入れているのだと言います。なぜ桜井商店の温泉まんじゅうを使っているのか聞いてみたところ、「温泉まんじゅういちご串」を新メニューとして企画するにあたり、スタッフみんなで熱海中の温泉まんじゅうを食べ比べして選んだのだとか。「桜井商店」の温泉まんじゅうは、餡子がぎっしり詰まっていて、イチゴと相性抜群な点が決め手だったと言います。温泉まんじゅうの種類はこしあんと粒あんの二種類あり、あっさりした風味のこしあんが特に人気だということ。私もこしあんの方を注文しました。

▲4階のギャラリーをイメージした店内で

注文した「温泉まんじゅういちご串」を手に取ると、想像以上にずっしりとボリューム感がありました。イチゴと温泉まんじゅうがコラボした見た目はとても可愛く、さらにイチゴの爽やかな香りも漂ってきます。食べたい気持ちをおさえつつ、まずは写真撮影。店内の壁には可愛いペイントが施されているので、店内を歩き回りながらスイーツと一緒に写真を撮るのも楽しいひと時でした。晴れた日なら、ぜひ熱海らしいスポットで「温泉まんじゅういちご串」を持って写真を撮ってみたいと思いました。

「温泉まんじゅういちご串」の一番上にはフレッシュなイチゴ。まずは甘酸っぱくてジューシーなイチゴを堪能します。次は優しい甘さが特徴的なイチゴのバームクーヘンでスイーツ感を満喫。さらにその下にある温泉まんじゅうをほおばると、しっかりとした餡子の甘さとねっとりとした風味が口の中に広がり、一気に和の味わいに。最後はまたフレッシュなイチゴで口直し。それぞれの食材のバランスがよく、さまざまな味や食感、風味を堪能できる一品でした。

ちなみに、人気No. 1はボンボンソフト、No. 2はボンボンパフェ、No. 3はシャンパンボンボンだということ。暑い夏には、イチゴスイーツでひんやり涼みながら街歩きを楽しむのも良さそうですね。

いちごBonBonBERRY ATAMI HOUSE.のこれから

▲3階のイチゴ農園をイメージした店内から

店長の淺田さんは、ご自身も日常的にインスタグラムを楽しむというSNS世代。今後、SNSを通じて、来店してくれたお客さんとつながりを広げ、お店を盛り上げる企画をどんどん考えていきたいと話してくれました。また「温泉まんじゅういちご串」のように、自分たちのお店だけでなく熱海全体を盛り上げていきたいというのが淺田さんの目標。「いちごBonBonBERRY ATAMI HOUSE.」のSNSでは、自社商品だけでなく熱海の良さも発信できたらと考えているそう。

また、「いちごBonBonBERRY ATAMI HOUSE.」でのひと時が、熱海の思い出の一ページとして心に刻まれるよう、お店に来てくれたお客様には必ず「ハッピーベリーデイ」とお声かけしているのだそう。オープンからまだ1か月も経っていないのに、既に常連客となってくれる地元の方もいるようで、ここを拠点に交流の輪が広がっていくのが実感でき、手ごたえを感じているそう。今後イチゴにまつわるイベントなども企画していきたいと夢はふくらみます。

まとめ

温泉地にイチゴ?と半信半疑で訪れた「いちごBonBonBERRY ATAMI HOUSE.」でしたが、いただいた「温泉まんじゅういちご串」は大変美味しく、熱海の魅力が凝縮された味でした。今回は大雨だったので、街中を歩き回ることはできませんでしたが、次回はぜひ家族で日帰り旅行に来たいと、帰路の電車ですっかり熱海のとりこになってしまった私でした。

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