誰もが小さい頃から目にしているイチゴ。デザートとして圧倒的な人気を誇っていますよね?栄養素として見てもビタミンCが豊富で食べやすく、小さい子にも大人気です。
今回はそんなイチゴを「食べる」だけでなく「イチゴ狩り」として収穫して「思い出も味わっちゃおう」ということで記事にしてみました。
イチゴ狩りの時期としておすすめなのはいつなのかに始まり、イチゴ狩り全般について書いています。
クリスマスまであと1ヶ月ちょっと……。ケーキやデザートとしてイチゴを使ったり食べたりするだけでなく、大切な家族や恋人と一緒にイチゴ狩りをして、互いの絆をより深めましょう!
イチゴ狩りのおすすめの時期
イチゴ狩り自体は、早い地域では12月から、遅い地域でも1月頃にはオープンします。
ハウス栽培でイチゴ狩りが出来る所では12月から5月のゴールデンウィークくらいまでやっているという所が多いようです。
気温の低い地域、例えば長野方面では6月末までやっていたりします。
ひとくちにイチゴ狩りと言っても、そのシーズンは地域と栽培方法によって違います。
【ハウス栽培】
1月~5月:全国的にはゴールデンウィークまでという所が多いです。
1月~6月:涼しい地域(長野)などでは6月末までの所もあります。
【露地栽培】
まず「露地栽培」について説明します。
露地栽培【ろじさいばい】 作物を屋外の畑で栽培すること。 普通は温室,ビニルハウス,温床などの施設を用いて栽培することの多い花や野菜を露地に栽培することをさす。 ダイコン,キャベツ,ハクサイなどで行われる。
露地栽培の場合は以下の通りです。
6月中~7月下旬:北海道では殆どが露地栽培で期間は短いです。
この期間の内、一体いつ行くのがベストでしょうか?
イチゴは、寒い時期は成長がゆっくりです。
1月から2月の間はイチゴが真っ赤に色付くまで5日程度要するのが殆どなのですが、こうやって成長が遅い分、甘みが凝縮されてとても美味しくなります。
ですのでイチゴ狩りに行く時期として一番おすすめなのは、イチゴが一番美味しい冬の時期ということになります(いちごフリークな人はこれを知っているので人気の施設では冬の間予約でいっぱいな所もあります)。
また、冬の間は甘みが凝縮されると書きましたが、この甘さは天候にも左右されます。晴天が続いているとより一層甘さが増すので、イチゴ狩りに行く時はその予定日周辺の天気予報も参考にされると良いと思います。
イチゴ狩りの料金
おすすめの時期でも触れましたが、1月~2月は生育が遅い分だけ甘みが凝縮されて美味しくなるので料金は高めで、3月以降は生育が早くなる分だけ甘みが減るので料金を値下げする所が多いです。
冬の時期は成長が遅いので美味しくなると書きましたが、これは生産量が少なくなることも意味します。ですのでこの時期は必然的に高くなるのですね。
4月になれば段々と暖かくなり、ビニールハウスなどの場合は温度が上がりいちごにとっては暑いぐらいになります。
イチゴ狩りで人気の種類はなに?
以下に、人気のあるイチゴを5つピックアップします。
【とちおとめ(栃木県)】
一度は聞いたことがおありと思います。人気の品種です。
適度な酸味があって甘味とのバランスが良く、果肉に締りがあります。
【あまおう(福岡県)】
あまおうも有名です。
「あ」かい
「ま」るい
「お」おきい
「う」まい
の頭文字をとって「あまおう」です。
酸味がやや少ない分だけ甘味を感じることが出来、濃い味が特徴です。
【さちのか(長崎県)】
濃い赤色の果肉が特徴的で、長円錐の形をしています。
果肉が固めで日持ちが良く、甘味と酸味のバランスも良いです。
香りはやや強くて「幸の香」とも表記されます。
【紅ほっぺ(静岡県)】
「章姫(あきひめ)」と後述の「幸の香(さちのか)」を掛け合わせた品種です。
甘味・酸味共に強く、甘酸っぱいイチゴ本来の味がします。
【さがほのか(佐賀県)】
円錐形をした、果実が比較的大き目の品種です。
食感はやや硬めで、甘さが前に出て来ます。
イチゴの種類は40種類以上ありますが、どれが良いか分からない場合は以上の5種を選んでおけば間違いはないと思います。
イチゴ狩りでの美味しいイチゴの見分け方
ズバリ、「ヘタの付いている部分まで真っ赤に完熟したイチゴ」です!
ヘタの部分まで真っ赤になっているイチゴは、それだけ旨味が全体的に広がっているので美味しいという訳です。
市販のイチゴのヘタの部分が「まだ白い所が多い」のは「出荷してから販売されるまでの期間」を考慮しているからです。
イチゴ狩りに出掛けたのなら、是非、この「根元まで真っ赤に完熟したイチゴ」を狙いましょう!
その他にも、より完熟していくと、
実が破裂し裂け目が出来る(甘みや美味しさを蓄え過ぎるので)
ヘタの部分が反り返り、実が三角形からひし形の様に変形する
ヘタの部分は色が濃くなって先の方が少し色が薄くなって来る
という特徴もあります。
市販用に出荷されるいちごもイチゴ狩りでのいちごも見た目や形の良いものから消費されていくので、形がいびつなものの中に完熟したものが多いです(良くテレビショッピングなどでカニが安く売られていますが、これも形などを考慮して流通ルートから逸したというだけであり、美味しくない訳ではないのと同じですね)。
イチゴ狩りのコツ
午前中が狙い目です。
みんな美味しいイチゴを探し求めるので、午後になると美味しいイチゴを見つけにくくなってしまいます。
また、果物や実のなる野菜は「朝摘みが一番美味しい」と言われています。
昼間に光合成を活発に行って栄養を作り、夜になるとその栄養を実の方へ送るので、朝は一番栄養価が高く、甘味も多いのです。
この意味でも午前中が良いですね。
また、イチゴが一番美味しい冬の時期は生産量が少ないので祝休日を挟んだ後の日は「イチゴがない!」ということもありえますので事前にしっかりと確認しておきましょう。
施設栽培か露地栽培かもチェックしておきましょう。
露地栽培だと土や埃が付いたりすることもあるので、小さなお子さんを連れて行くのなら、これを避けたい場合は施設栽培の方にしましょう。
天候が悪い場合も土壌にぬかるみが出来るので注意したい所です(長靴持参など)。
施設によっていちごの栽培方法が違ったりもします。
地面に栽培する、上述の「露地栽培(地耕栽培)」以外にも、高設栽培や石垣栽培などもあります。
高設栽培【こうせつさいばい】 地面より高い位置に棚を組み、イチゴなどの作物を栽培する方法。土の代わりにピートモスやもみ殻などの人工的培養土を使用する。土壌病害の心配が少なく、栽培作業の負担が軽減されるなどの利点がある。
石垣栽培【いしがきさいばい】 丘陵の南斜面に石垣やブロックを組み、イチゴなどを植えて、石などの放射熱を利用して生長を促す栽培方法。
高設栽培の場合はイチゴに土が付くことも少なく、立ったまま楽に収穫して食べることが出来ます。お子さん連れのには良いですね。
3歳以下無料やベビーカー可の場所もありますのでご確認下さいね。
石垣栽培は足場が安全かどうか事前に確認すると良いでしょう・
美味しく食べるコツ
イチゴというのは、あの小ささでも部位に寄って甘さが違います。先端部分とヘタの部分とでは甘さが異なり、先端の方が甘くてヘタの方が酸っぱいので先端から食べると最後にヘタの部分に行くので酸っぱい食感が残ってしまいます。
イチゴに何かを添えたい時、それを施設側で無料で用意してある場合や販売しかしていない場合など、扱いは様々です。そんな時、加糖練乳(コンデンスミルク)やシロップやチョコなどが持ち込み可能かを事前に確認すると良いでしょう。
イチゴが温かいと美味しく食べられないので、気温が上がる時期にはイチゴ狩りに出掛ける際は収穫したイチゴを冷やす氷なども持参すると良いので、これも必要なら事前に確認しましょう。
添えるものの味や温度でイチゴを沢山楽しむことが出来ます。
イチゴ狩りで気を付けたいこと
持参出来るか確認する……と書きましたが、これに限らず、施設には施設なりのルールや注意事項があります。それを守ることでみんなが楽しめるようになっていますから、きちんと守りましょう。
イチゴを栽培する上で、受粉の為にミツバチを飼育している施設もあります。(女性の)香水やお化粧の香りで寄って来る場合があるので注意しましょう。
簡易トイレしかない施設もありますから、この点も事前に確認しましょう。
イチゴには水分が多く含まれており、一般的にイチゴ狩りは時間制です。制限時間何に元を取ろうと躍起になるのは良いことですが、その分トイレは先に済ませておくことをおすすめします。
施設により異なりますが、ハウス栽培の場合は外が寒くてもハウスの中は気温が高いです。薄着になって体温調整が出来る服装で行きましょう。
同じく施設によっては天候によって土壌が影響を受けることもあります。天候が良くても土の上を歩きますからヒールなどは避けてスニーカーで行きましょう。
土を掃いたりイチゴの果汁が付いたりしますのでウェットティッシュを持参すると手を綺麗に拭くのに便利です。
お子さん連れの場合はイチゴ狩りだけではお子さんは飽きてしまいがちですから、イチゴの手作り体験のある所や遊園地・テーマパークが近くにあったりイチゴ狩りの施設がこれらと併設された場所だと飽きさせることもないと思うので安心です。
そして「お持ち帰りOK」かどうかも確認しておきたい所です。
美味しく食べた後、それをイチゴ狩りが終わった後も味わいたいと思った時、「お持ち帰りはダメです」となってしまったら元も子もないですからね!
終わりに
いちごは時に贅沢で、時にオシャレで、時に贅沢です。
ありふれている分、何でもない時に目にしたり味わうことも多いでしょう……。
でも例えばお誕生日のケーキに、クリスマスのケーキに、特別な日の何かに、そうやってありふれているイチゴをいつもとは違う形で味わう時もあると思います。
イチゴ狩りは、日常的に接するイチゴに対して「生産者さんはどんな風に栽培しているんだろう?」と知るキッカケにもなるし、身近なイチゴをより身近に味わう機会にもなります。
イチゴ狩りに「一人で行く」人はそう居ないと思います。
大切な家族や恋人と一緒にイチゴ狩りをして一緒に味わうだけでなく、その時のその空間や時間が思い出としてその後も話題になるような素敵な時間を過ごして欲しいものです。
そしてもし、イチゴ狩りで収穫したイチゴが「持ち帰りOK」なら、それをデザートなりドリンクなりにするともっと良いかもしれませんね!
<注目!!>いちご大学フェイスブックページでいちご最新情報をリアルタイムでゲット!!
コメント