青森いちごを堪能できる体感型イベント!八戸いちごマルシェとは?

イベント学部

今回は、11月16日(土)・17日(日)に八戸ポータルミュージアム「はっち」で行われた【八戸いちごマルシェ】にお邪魔しました。

青森県東部に位置する八戸市は、青森県内有数のいちごの産地として知られています。

しかし、2011年の東日本大震災で、いちごの産地である市川地区は津波の被害を受けました。

農地の浸水や、ハウスの倒壊の他に、津波による塩害など、いちごが作れない時期が3年ほど続きました。

そこで、八戸市では、八戸いちごの情報発信と被災したいちご生産者の復興支援のために【八戸いちごマルシェ】を開催。

今年で7回目となる【八戸いちごマルシェ】。

その様子をご紹介します。

八戸いちごマルシェとは?

八戸いちごマルシェについて、八戸市農林水産部農業経営復興センター 所長石丸隆典さんにお話を伺いました。

八戸いちごマルシェのイベント概要を教えて下さい。

現在、八戸市では1年中いちごが栽培されており、生産量も青森県内一を誇っています。

それにもかかわらず、八戸いちごは、市民の皆様からの馴染みが薄いものでした。

そこで、市民の皆様に、八戸いちごをもっと身近に感じて頂きたいと言う思いから【八戸いちごマルシェ】の開催となりました。

いちごマルシェ開催にあたって、ただイベントを行うのではなく、五感を使った体験型イベントにすることで、子供たちに【こんなに美味しい物があるんだ】と認識してもらえるようなイベントにしたいという思いがありました。

もうひとつの理由が、東日本大震災です。

震災で一番被害を受けたのが、いちご農家でした。

沿岸部にビニールハウスがあったためです。

現在、震災の被害から復旧しつつありますが、このイベントを通じていちご農家さんに元気になって頂けたらと思っています。

自分たちが作ったいちごが、みんなを笑顔にし、どれだけ喜ばれるのかというところを実感して欲しいという願いもあります。

八戸いちごマルシェの特徴を教えて下さい。

八戸いちごマルシェは2日間開催されますが、この期間中に多くの方に【いちごにふれて頂く機会を】提供したいと思っております。

いちご新作スイーツコンテスト、クリスマスケーキづくり体験会、いちご大福づくり体験会などを通じて、八戸いちごをより身近に感じて欲しいと思っております。

特にケーキ作り体験会はリピーターが多く、大変人気のイベントです。

自分でケーキを作ることで、ケーキ作りの楽しさやパティシエさんの凄さなども実感して頂けると思います。

また、地元にはこんなに素敵なパティシエさんやいちご農家さんがいらっしゃるという事も知って頂ける、良いきっかけになるのではと考えています。

いちごマルシェにはどのようなお客様が多いですか?

小さなお子様から4~5年生くらいまでが一番多く参加されています。

イベントに何度もリピート参加して、ケーキ作りがすごく上手になって卒業して行くことが多いです。

また、卒業したお子様が大人になって、ご自身のお子様を連れて参加してくだされば嬉しいですね。

息の長い、定番のイベントとして育てて行きたいと思っております。

八戸いちごの魅力を教えて下さい。

八戸いちごの魅力は3点あります。

・寒い時間じっくり時間をかけて育つので味が濃厚。

・出荷先が主に県内のため、熟してから収穫することが出来る。

・出荷先への距離が近いので、鮮度がよい。

いちごは収穫した瞬間から鮮度が落ちていきます。

ぜひ、新鮮で美味しい八戸いちごを味わって頂きたいです。

八戸いちごの歩み。八戸いちごが美味しいと言われる理由とは?

八戸いちごの歩みと美味しさの秘密について、リーベシムラの志村シェフにお話を伺いました。

八戸いちごを使ったスイーツについて教えて下さい。

八戸いちごを使ったスイーツは、いちごの在庫がある限り作り続けています。

時期によって値段も様々ですが、外国産のいちごや加工品は美味しくないです。やはり品質が全く違います。

ピューレなども、キュウリのような味で、八戸いちごとは比べ物になりません。

できるだけいちごの商品を通年販売できるように、いちごの生産がピークを迎えるあたりでピューレにして冷凍しています。

八戸いちごの歩みを教えて下さい。

2011年の震災後、いちご農家は津波の塩害で大変な被害を受けました。

3年かかってようやく修復し、市場に戻ったところで、すでに他のいちごの販売ルートが確立されていて、売り先が無くなっていました。

せっかく作ったいちごが余ってしまったのです。

そこで、地産地消を進めました。

いちごの産地である市川から、すぐ八戸市場へ出荷。

移動距離がすくないため、鮮度が良く美味しい状態で消費者の方へ届けることが出来ました。

また、地域のお菓子屋さんにも協力を願い、八戸いちごを地元で使う流れをつくることが出来ました。

八戸いちごは、企業からのバックアップもあり、工場からの熱や二酸化炭素をうまく取り入れて生産されています。

現在、震災後から86%のいちご農家が復興を果たしました。

残りの14%のいちご農家さんは、高齢化もあり残念ながら廃業された方もいらっしゃいます。

最近では、夏いちごにも力を入れています。

寒冷地に適した夏いちごは、涼しい八戸の気候によく合っています。

冬いちご、夏いちごを共に生産することで、年間を通したいちごの供給を目指しています。

志村シェフ、ありがとうございました。

八戸いちごは、生産者と消費者の繋がりが深く、協力して地域といちごを盛り上げて行こうという熱量を感じました。

その熱量が、いちごマルシェにも繋がり良い相乗効果をもたらしているのですね。

八戸いちご親子クリスマスケーキづくり体験会とは?

いちごマルシェの中でも特に人気のイベントが「ケーキづくり体験会」です。

募集開始から30分以内にすべての回が埋まってしまうほどの人気で、リピーターが多い大人気のイベントです。

初めに、プロのパティシエさんがケーキ作りのデモンストレーションを行います。

真剣な表情で見守る子供たち。

ケーキが出来上がると、大きな拍手が。

皆も上手にできるかな?

お兄ちゃんと参加した、いちごが大好きな男の子。

最後の飾り・・・食べちゃった?

いちごが足りなくなってしまったそうです。ほほえましいですね。

自分で作ったケーキに、ニッコリ。

真剣な表情は、プロ顔負け?

どの子も、真剣にケーキ作りを楽しんでいました。

今回で5回目の参加というお子さんもおり、ケーキ作り体験会の人気の高さを実感しました。

いちごマルシェイベントの様子紹介

八戸いちごマルシェでは、体験型のイベントの他にスイーツ販売やスイーツコンテスト、クイズなど楽しめるイベントがたくさんありました。

一部をご紹介します。

新作いちごスイーツコンテスト

八戸市内の菓子店が出品した「いちごスイーツ」がずらりと並びました。

立体的で迫力のあるスイーツから、ケーキ、カップスイーツまでがずらり。

会場は甘い香りに包まれていました。

いちごスイーツ販売

スイーツ販売コーナーでは、新作のいちごスイーツやフレッシュないちごジュースを楽しむことが出来ました。

中でもいちごジュースといちごドーナツが大人気。

ジューシーでさっぱりした味わいのいちごジュースには、いちごの爽やかな美味しさがギュッと詰まっていました。

トレーもいちご!

いちご大福作り体験

整理券配布前から長蛇の列が出来ていた「いちご大福」作り体験。

こちらも毎回大人気のイベント。

あんこに包んだ大きないちごを、ふわふわのお餅でさらに包みます。

みんな、上手にできました!

1テーブルに1人、先生がついて丁寧に教えて下さいます。

出来上がったいちご大福は、持ち帰ることができます。

近くのベンチでは、さっそく頬張る子供たちの姿が。

美味しくて、楽しいイベントに笑顔が溢れていました。

八戸いちごマルシェは、幅広い年齢層の方が楽しんで参加されている様子でした。

また、地域の方に八戸いちごの魅力や美味しさを体験型イベントを通じて楽しみながら知ることが出来る、素晴らしい機会であると感じました。

これからも、八戸いちごから目が離せません。

いちごファンの皆様、どこかで八戸いちごを見かけたら、ぜひ手に取ってみて下さい。

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