徳島県のいちごといえば、他県と比べても生産量が多い地域として知られています。そして、「さちのか」や「紅ほっぺ」など比較的手に入りやすいものから、希少価値が高くて値段も張る「ももいちご」まで、多様な品種を取り扱っています。
しかし、一年を通していちごの需要が最も高まる、クリスマスシーズンに提供できる品種が少ないという現状がありました。そこで、徳島県立農林水産総合技術支援センターが、新しい品種の開発に取り組んだのがおよそ10年ほど前。
それから様々な試行錯誤を重ねた結果、開発されたのが「阿波ほうべに」です。
代表的な品種、「さちのか」よりも収穫時期が早く、11月から始まることが特徴です。そして、何と言ってもいちごに硬さがあるので、傷みにくいことも広く流通させる強みになります。
また、収穫時期を前倒しすることで単価を押し上げ、農家の方々の収益アップにもつながります。
この「阿波ほうべに」が手に入るのはもう少し先になりそうですが、いつの日か、クリスマスシーズンに「阿波ほうべに」が店頭に並ぶ日がくるかもしれませんね。
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