驚き&斬新!レイチェル・クーの スウェーデン風イチゴのアレンジレシピ

グルメ学部

イチゴのショートケーキにイチゴ大福、かき氷のイチゴシロップやイチゴパフェ。日本にはさまざまなイチゴスイーツがあり、「いちご大学」でも数々の名物イチゴスイーツを取材してきました。しかし塩味のイチゴ料理にはまだ出会ったことはありませんでした。

世界文化社から出版された「レイチェル・クーのスウェーデンのキッチン」には、そんな驚きの塩味のイチゴ料理が紹介されています。今回出版記念イベントで来日していたレイチェルさんから、スウェーデン風のイチゴの楽しみ方についてお話を伺いましたので、イチゴ料理のレシピと共にご紹介します。

レイチェル・クーのプロフィール

『レイチェル・クーのスウェーデンのキッチン』表紙

1980年生まれ。イギリス・クロイドン出身。

ロンドンの名門芸術大学セントラル・セント・マーティンズ・カレッジを卒業後、フランス菓子への情熱が高じてパリに移住。ル・コルドン・ブルーで学び、製菓ディプロマを取得。2012年に出版された『The Little Paris Kitchen(小さなパリのキッチン)』は全英ナンバーワンベストセラーになり、13カ国語に翻訳され、BBCのシリーズ番組として放映。その後、世界150ヶ国以上で放映される。ホテルやレストラン、一流企業のコンサルタントも務め、2016年にスウェーデンに移住し、現在はスウェーデン人の夫と子どもと暮らす。日本では、2016年3月よりNHK Eテレにて「レイチェル」シリーズが放送されている。

スウェーデンのイチゴの楽しみ方

レイチェルさんが住むスウェーデンでは、イチゴの旬は6月から7月にかけて。その時期に行われる「ミッドサマーパーティー」(夏至祭)では、イチゴは欠かせない食材の一つだと言います。レイチェルさんが初めてスウェーデンの「ミッドサマーパーティー」に参加したときに出会ったのがこちらのサラダ。イチゴをスイーツにするのではなく、塩味でおかず風に仕上げるこのレシピには、さまざまな地域の料理に親しんできたレイチェルさんも大変驚いたのだとか。

イチゴにはトマトと同じ風味成分が含まれるので、トマトの代わりにイチゴを使ったり、トマトと一緒に使ったりするのは理にかなっているのだと言います。

日本では、イチゴと言えばハウス栽培がほとんどですが、スウェーデンではまだまだイチゴの地場栽培も主流なのだとか。また、小ぶりで酸味のある野イチゴも楽しめるそうですよ。

「レイチェル・クーのスウェーデンのキッチン」から 「ポーチドチキンといちごの酢漬けのサラダ」

『レイチェル・クーのスウェーデンのキッチン』より/
Photography © David Loftus, 2018

材料:4人分(メインとして)または6~8人分(前菜として)

  • 牛乳…350ml
  • 塩…小さじ1
  • 野菜のスープストック…350ml
  • 鶏の胸肉…2~3枚(約600g)
  • 白ワインビネガー…大さじ2
  • 菜種油またはオリーブオイル…大さじ3
  • 砂糖…小さじ1/2
  • 塩…適量
  • いちご…250g(へたを取り半分に切る)
  • ミニトマト…250g(半分に切る)
  • アスパラガス…400g(根元の硬い部分を切り取る)
  • ベビーほうれん草…200g(洗う)
  • オレガノまたはタイム(フレッシュ)…数枝
  1. 鍋に牛乳、塩、野菜のスープストックを入れて沸騰させる。鶏肉を入れたら火を弱め、ごく弱火で20分煮る。
  2. ボウルに白ワインビネガー、菜種油、砂糖、塩小さじ2分の1を入れてよく混ぜ合わせたら、いちごとトマトを入れてそっと和える。鍋に塩水(分量外)を入れて沸騰させ、アスパラガスを2分ゆでたら氷水(分量外)に浸けてゆで止めをする。
  3. 鶏肉に火が通ったら、鍋から取り出して10分ほどやすませる。アスパラガスとベビーほうれん草を少量の菜種油(分量外)とひとつまみの塩で和え、皿に盛る。鶏肉をスライスして、いちごとトマトと混ぜたら、サラダに加える。オレガノの葉を散らして、すぐに召し上がれ。

Top tips

ベジタリアン向けにするときは、鶏肉の代わりにハルーミチーズをグリルしてもいいでしょう。ローストチキンの残りなどがあれば、それを代用することもできます。

鶏肉は入れずに、バーベキューのサイドサラダとしてもおすすめです。

Get ahead

鶏肉はあらかじめポーチしてスライスし、密閉容器に入れれば冷蔵庫で数日間は保存できます。

レシピ出典元:「レイチェル・クーのスウェーデンのキッチン」(世界文化社)

スイーツだけじゃない!イチゴの食べ方は無限大

イチゴの持つ酸味を生かし、塩味の効いたサラダ風メインディッシュにするこちらのレシピなら、酸味の強いイチゴや小ぶりのイチゴも美味しくいただけそうです。旬の味覚を存分に味わうというスウェーデンの料理方法を、ぜひ日本でも試してみたいものですね。

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