所変われば、いちごも変わる!?
世界のいちご事情は、日本とはちょっと違うようですよ。
1 チェコではいちごは育てるもの
日本では家庭菜園で、いちご栽培にチャレンジすることもありますが、店先に並ぶいちごを買うのが主流ですよね。チェコの人にとってのいちごは、今でこそスーパーや商店などの店先にも並ぶようになりましたが、ほんの30年前、共産時代が終わるまでは、店先で見かけることはほとんどなく、家や別荘の庭で育てたり、森で採って食べる果物という感覚だったんですよ。
2 チェコのいちごの種類
いちごの種類は日本と同じように沢山ありますが、一般的にチェコの人にいちごの種類は、と聞くとよく出てくるのは森のいちごと庭のいちご。
春から夏にかけて、森を歩くだけでいろいろな果物に出会えるチェコ。イチゴもその1つなんですね。初夏に森を歩いていると親指の先ほどの小さな森のいちごに出会うことがあります。ちいさないちごですが、甘酸っぱくしっかりとした味わいです。
一方庭のいちごは、日本と同様に50種類ほどあります。種類により粒の大きさや甘み、実の硬さなど様々なものがあるのも日本と同じです。一般的に売られている苗は、栽培しやすいもので、粒が大きいもの、小さめだけれど沢山なるもの、という区別はありますが、どれを買ってもちゃんと収穫を楽しむことができます。
3 チェコでいちごの栽培は簡単なの?
春になると、店先にいちごが並ぶのと同じくらいの頻度で売られているのを見かけるいちごの苗。庭や別荘にいちごの苗を植えて、主に6月から7月頃に収穫を楽しみます。苗を選ぶと4月から長くて9月頃まで収穫を楽しむことができるようです。
日本よりも寒い気候のせいもあり、害虫やいちごの病気に悩まされることも少なく、毎年かなりの収穫が期待できる、育てやすい果物の1つなんですよ。
なのでお手入れもとても簡単。多少の土づくりさえできていれば、あとは苗を植えたらほったらかし。
ほったらかしで、時期が来ると毎日真っ赤に熟れた、摘みたていちごが楽しめるなんて、いちご好きにはたまらない環境ですね。
4 チェコのいちごの食べ方は?
日本と同じように、ケーキ、パイ、ムースなどのスイーツに使われることもあります。ベリー類の豊富なヨーロッパでは、夏の間はブルーベリーやラズベリーなど、ほかのベリー類と一緒にケーキの上にたっぷり乗せてベリーケーキにしたりもしますよ。でも、主流は何といっても生。1年のうちでいちごが生で食べられるのはこの季節だけ。旬を過ぎると店先でもほぼ見かけることがなくなってしまいますので、旬の味をたっぷり満喫します。
そして、町中の果物屋さんやスーパーで買うだけではなく、町を離れて、周辺のいちご栽培農家や直売店に行き、何キロものいちごを大量に買うこともあります。バケツのような入れ物に大量にいただいたこともあってその量にビックリ。痛みの早いいちごですので、急いでそのまま食べたり、イチゴジャムにしたりして旬の味を満喫します。
また、昔からチェコでは夏の間に収穫した様々な果物をコンポートにして保存し、食事の時に付け合わせのようにして、コンポートを一緒に出します。沢山収穫したいちごはコンポートにして冬の間もデザートとして楽しむことも多いんですよ。
国が変わるといちご事情も様々ですが、イチゴの甘酸っぱさと香りが幸せな気持ちにしてくれるのは、どこの国に行っても同じなんですね。
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