スイーツ好きの方ならすでにチェック済みかもしれません。2020年、タピオカに続く人気スイーツとして期待されているのが「韓国マカロン」です。
マカロンといえば、小さくてカラフルなカワイイビジュアルと、絶妙な食感に挟まれたクリームのトロけるようなな甘さを楽しめる、フランスを代表するお菓子ですね。作るのがとても難しく、パティシエの腕が試されるお菓子とも言われています。
そんな一般的なマカロンとイメージが少し違うのが韓国マカロン。太ったマカロン(トゥンカロン)と呼ばれるほどのその大きさにまずビックリ! さらに食材を自由に使ったバリエーションの多さにも驚きます。そして…2019年11月に福岡でオープンしたばかりの韓国マカロンのお店「シュガーマジョのマカロン」にはいちごファンとしては絶対に食べておきたい「あまおうマカロン」が!! これは取材せずにはいられません!
シュガーマジョのマカロンオープン秘話
シュガーマジョのマカロンは、多彩な韓国マカロンを取り揃えたお店です。店内にはイートインスペースも確保されています。お店の構えからして可愛くて、お店に入る前からインスタ映えポイントですね。
まずはお店をオープンした経緯を店長の藤山桂次さんに伺いました。
「シュガーマジョノマカロンは、韓国の大邱に僕の従姉妹がやっている1号店があります。韓国に行く用事があるときにお店を訪ねて、韓国マカロンを目にしてびっくりしたんです。大きさなどのビジュアル面もそうですし、味も驚愕するところがあって、その場ですぐに修行させてほしいと頼んで、住み込みで修行させてもらいました。『お店の名前はそのままあげるから日本に戻ったらお店を出してね』ということで2号店としてお店ができました」(藤山さん)
修行を決意するほどに衝撃だった韓国マカロンとの出会い。なにがそこまで藤山さんに強烈な印象を与えたのでしょうか?
「僕が最初に食べたのはチーズ味だったんですが、実際のチーズがハンバーガーの様に挟んであるのを見て、日本では見たことない!とびっくりしました」(藤山さん)
その衝撃から修行を始め、24時間ずっとマカロンを作っていたそうです。マカロンといえば、作るのが難しいお菓子。ですが、藤山さんは一番難しい部分を驚くほどのスピードで乗り越えたそうです。
「マカロンコックの作り方が、レシピ通りでいいというわけでなくて、湿度や温度で乾燥ための時間が変わってくるんです。普通でも1時間以上は乾燥させるのですが、長い時は2・3時間以上になります。それの見極めができずに待ちきれなくて焼いてしまうと、割れてしまうんです。メレンゲの状態も湿度で変わってくるので、どれぐらいの硬さになるのかを判断するのが難しい。そして、メレンゲを潰して絞る状態にするマカロナージュという作業の目安を立てるのが一番難しいんです。それが壁になるんですが、僕は結構早くマスターすることができました。教えてくれた人がびっくりするくらい…2・3日くらいでマスターできました。一緒に修行した人は2ヶ月くらいかかったらしいです。また、韓国マカロンは自由な発想のもとに飾り付けや味も考えていくので、修行でいろいろなものを吸収できてよかったです」(藤山さん)
そんな修行を経てオープンしたお店は、コンセプトとして掲げるカジュアルさと親しみやすさがつまっています。
「11月オープンだったので11月の誕生石のトパーズ、その中でもブルートパーズっていう宝石の色を店内の基調としました。カジュアルなんだけど高級さも感じられて…カジュアルと高級感のちょうどいいところで、うちのコンセプトにあってるかなと。ちなみに、当店は常時16種類のマカロンを出しています。減らすかもしれませんけど(笑)。味自体は20種類以上用意していて、ショーケースに並べるのが15・6種類、その日の気分で変えています。自由さもコンセプトですね(笑)」(藤山さん)
韓国マカロンだからできた「あまおうマカロン」
シュガーマジョのマカロンで取り扱っている韓国マカロン。その特徴を伺ってみます。
「大きい直径の皮にたっぷりのクリームが特徴です。もちろん、大きさだけでなくて味にもこだわっています。卵、ジャム、メインのアーモンドプードルなどの素材探しにも時間をかけて…仕入れ先の業者さんが困るくらいにこだわっているんです(笑)。そして、バターもにもこだわって、ニオイとかクセのないものを選んでいます。また旬の素材を使って、いつ御来店いただいてもお客様に楽しんでいただけるようにしています」(藤山さん)
そんなこだわったマカロンの中でも今の一番人気はあまおうのマカロン(450円)だといいます。そしてあまおうにこだわった作り方も。
「せっかく福岡のお店なんだからと作ったのが、あまおうの旬の時期となる2月末までのご提供になる限定商品・あまおうマカロンです。あまおうは大きいですよね。いちごを挟むことは、韓国マカロンではわりと普通のことなのですが、ここまで大きいものはないと思います(笑)。また、いちごの水分量が多いので、このマカロンの場合は、皮を他のものよりは硬めに焼き上げて、食べるときにしっとりとするようにしています」(藤山さん)
あまおうマカロンの人気ぶりは、土・日曜、祝日には開店1時間程度で売り切れてしまうほどだと言います。
「土・日曜、祝日はオープン前からお客様に並んでいただくこともあるんです。ですのでオープンの時が一番忙しくなるんです。その流れで14:00くらいで売り切れてしまって、閉店となることもあります。特にあまおうマカロンは、1時間も持たないことが多いですね」(藤山さん)
実際に食べてみると、あまおうから溢れ出す果汁とクリームの甘さ、少し硬めの皮の食感、これらが最高の組み合わせであることを実感します。1時間で売り切れてしまうのも納得の美味しさです。ですが、いつでも食べられるわけでばないようです。
「大きすぎてもマカロンに入らないですし、小さすぎてもいけません。ちょうどいいサイズだけを探して仕入れいるので、数が限られてくるんです。いいあまおうを30個くらい見つけることができたときだけ出せる状況なんです。インスタグラムでいちごが手に入ったときに告知していますので、インスタグラムをチェックしていただきたいですね。また、当店のマカロンは熟成させてからの提供になるので、2・3日前に作ったものしか出せないんですね。その日に作れた分しかお出しできないんです」(藤山さん)
あまおうマカロンをゲットするためには、まずはインスタグラムをチェック! 手に入れることができた場合の美味しい食べ方も聞いてみました。
「購入してすぐ召し上がっていただくのが一番です。時間が経ってしまうとクリームが溶けてしまうんです。お持ち帰りいただく場合は、2時間保つ保冷バックの無料のサービスもやっていますので、すぐに召し上がっていただくか冷蔵庫に保管することが美味しさの保存になります」(藤山さん)
マカロンに合う飲み物にもこだわりアリ!
マカロンの食べ頃は、お店で買ってすぐ。だからこそ利用したいのイートインスペースですね。イートインで頼める飲み物にもこだわりがあるようです。
「甘いものがお好きならイチゴミルク(400円)はいかがでしょうか。いちごのヨーグルトのジュースに生クリームが乗っていて、甘いもの好きの方にはオススメですね。もう一つ、ブレンドコーヒー(400円)にも力を入れていて、Fusuku coffee様にどのマカロンにでも合うように味を整えたオリジナルブレンドを作ってもらっています。コーヒーの味が強すぎてもマカロンが負けてしまうし、薄すぎても口の中のリセットができないので、バランスが取れるようにハンドドリップの挿れ方にもこだわっています」(藤山さん)
最後にこれからのお店について伺いました。
「韓国マカロンの存在をもっと知っていただきたいです。最近はメディアにも取り上げていただくことも多いのですが、実際に知っている方は、まだ少ないのではないかと感じています。東京ではお店が増えてきているのですが、福岡ではまだまだなので。福岡での韓国マカロンの認知度を上げるため、韓国マカロンのお店同士で協力してコラボ商品を出したり、共同で会場を借りてイベントができたら面白いですね。自由な発想で作ることができる韓国マカロンはお店の特色が出せるので、肉フェスや餃子フェスのように盛り上がるのではないかと思います」(藤山さん)
いちご大学読者へのメッセージはありますか?
「韓国マカロンを自由に楽しんでいただきたいので、個数制限などしていません。自分の楽しみ方で韓国マカロンを思う存分楽しんでください。限定商品などの情報をインスタグラムで発信していますので、御来店の際にはぜひチェックしてください」
(取材・文/小川哲弥)
あまおうマカロン2月下旬までの限定商品
450円(税込)
住所:福岡県福岡市中央区薬院4-18-24
電話:092-406-2536
営業時間:12:00~19:00(売り切れ次第終了)
定休日:不定休
インスタグラム:https://www.instagram.com/syu_mama_fukuoka/
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