大人の社会科見学・千葉編 #2
いちご大学アカデミア1期生・視察研修
世界初のいちご好きのためのオンラインスクール「いちご大学アカデミア」
今回は、1期生の柏倉香那枝さんが勤務する農場へ視察研修に伺い、農場見学やいちごの設備について学ばせていただきました!
千葉県富里市「アグリシアJAPAN 津田農園」
今回お伺いした津田農園は、千葉県富里市というスイカの名産地として有名なエリアにあります。成田国際空港から10km、東関東自動車道経由なら車で15分、成田駅・京成成田駅からは車で15分という立地です。
都心から近く、新鮮で美味しい農産物を都市圏に届けてくれています。
にんじん、落花生、とうもろこし、スイカなど、いろいろな野菜を通年で生産している津田農園さんは、2022年からいちごの生産も開始。
いちご栽培スタートにあたり、代表の津田さんがヘッドハンティングするという形で新たにメンバーに加わった柏倉さんは、いちご栽培を学ぶことや情報交換のためにいちご大学アカデミア1期生として入学されました。
前の記事でご紹介した「有野実ファーム」を経営するちこさんとは、いちご大学を通じて知り合い、今では互いの農場を行き来して情報交換をする仲間となっています。
今回、代表の津田さん、柏倉さんがハウスのしくみや設備などについて、丁寧に説明してくださいました。
栽培品種とその魅力
津田農園で現在栽培されているのは、「とちおとめ」「紅ほっぺ」「真紅の美鈴」の3品種。
栽培1年目だからと侮ることなかれ。曇天が1週間以上続き、条件が悪い中で、この日のとちおとめは糖度13と驚異の数値!
とちおとめの通年平均糖度は9〜10が一般的とされるため、この数値は驚きですが、食べて納得の美味しさです。
天候不順で糖度が落ちているとのお話でしたので、光合成がしっかりできた時のいちごは相当な美味しさになると想像できます。
もともと津田農園の持っているポテンシャルの高さが窺えます。それもそのはず。津田農園の栽培品目であるにんじん、とうもろこし、スイカなどは、農業初心者が栽培に苦戦する品目ばかり。これらは、例えば発芽させること、受粉させること、育苗時の温度管理などが難しい品目です。しっかりとした技術がベースにあるからこそ、1年目からきちんと栽培できているのだと推察できます。
いちご担当は元航空整備士の女性!?
津田農園のいちご担当である柏倉さんは、元々は航空機の整備士として空港で働いていました。代表の津田さんとはママ友で、いちご栽培をスタートするにあたり、なんと津田さんがヘッドハンティング!
畑違いのように感じるかもしれませんが、整備士だったからこそ機械に強いという施設栽培に活かせる能力もあるそうです。
いちごの施設栽培で使用する機材は、液体肥料や水管理をするもの、ハウス内の温度制御をするものなど様々あります。
この日は、柏倉さん手書きのシステム概略図などを用いて、学生たちにもわかるように説明をしてくれました。
いちご大学の授業にもほぼ皆勤賞で出席している柏倉さん。農業もいちご栽培も初年度にも関わらず、これだけしっかり説明ができるのは、熱心に学ぶ柏倉さんの努力があってこそです。
オープンしたばかり!おしゃれな直売所
津田農園さんのいちご圃場に到着して一番に目を引くのが、とってもおしゃれな直売所です。
直売所左にある三角コーンまでいちごデザイン!
津田農園さんのロゴマークやパッケージ、「アグリシアJAPAN」という自社ブランドは、第一次産業をデザインで支援する株式会社ファームステッドさんが社員一人ひとりに丁寧なヒアリングをして作ってくださったのだそうです。
津田農園ロゴマークは、にんじんのオレンジといちごのピンク、鮮やかな色は農場で働く明るくて人好きのする皆さんのイメージにぴったりです。
この日は特別にハウス見学をさせていただきました。観光いちご園ではありませんので、許可なくハウス内に入ることのないようお気をつけください。
アグリシアJAPAN津田農園さんのいちごは、津田農園直売所やアグリシアJAPANオンラインショップで購入できます。
とっても美味しく、パッケージもおしゃれなので、ご贈答用にもおすすめです。ぜひお買い求めください。
アグリシアJAPAN 津田農園
直売所
https://www.instagram.com/p/CnB2oHRv4pt/?utm_source=ig_web_copy_link
※googleマップで「津田農園」と検索
オンラインショップ
https://agrishiajp.stores.jp/
<ライタープロフィール>
RENA 青森県出身。農学系大学を卒業後、種苗会社、農業ベンチャーを経て現在はフリーとして農業や食に関わる企画や運営、各種サポートを中心に活動中。いちご大学アカデミアではモデレーターを務める。好きないちごはやよいひめ。
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