採れたて&完熟いちごにこだわるいちご農園「CROWN BERRY(クラウンベリー)岐阜」

いちご農園学部

今回紹介するのは、岐阜県岐阜市岩田にある、いちご農園「CROWN BERRY(クラウンベリー)」。

直売所では農園で採れた完熟いちごや、さまざまな加工品などを販売しています。真っ赤に熟れた新鮮ないちごをはじめ、和洋スイーツ、焼き菓子、ジャムなどさまざまないちごを使った加工品がずらり。

開店と同時にいちごを買い求めるお客さんが後を絶たない人気ぶりです。

脱サラして農家へ!本来あるべき姿のいちごを届けたい!

2016年に開園したいちご農園「CROWN BERRY(クラウンベリー)」。

大手スーパーで13年、エリアマネージャーも務めてきたというオーナーの仙石知詳さんが、脱サラして始めた農園です。

スーパーで勤務する中で、岐阜産の野菜、果物のブランドバリューの弱さに気づいた仙石さんですが、いちごは岐阜県産が多いことに注目します。

流通に関する知識や農家さんとのつながりもあり、10年前に一念発起し、農業の世界へ!幾度もの失敗を繰り返しながらも徐々に自分の思ういちごが作れるようになったそう。現在は3反ほどの農園でいちごを育てています。農園では、岐阜の地下水を使用し、約2,000㎡の高設栽培を採用。極力農薬を減らした栽培にも取り組んでいます。

そして3年前には直売所をオープン。

「市場に並ぶものが、おいしいものとは限りません。消費者が手に取りやすい価格で、広く流通させるためには、本来あるべき姿ではないこともあります。『だったら自分であるべき姿のものを売ろう!』と思って始めたのがこの直売所です」と仙石さん。

古民家の車庫をリノベーションしてつくった店舗。外壁にはCROWN BERRY(クラウンベリー)のロゴをモチーフにしたスタイリッシュなアートが描かれ、一見するといちご農家の直売所には見えません。

完熟度にこだわった、赤くて甘い朝採れいちご

CROWN BERRY(クラウンベリー)で栽培されるいちごは、かおり野、濃姫、さがほのかなどですが、品種よりも一番こだわっているのは完熟度。

「いちごは収穫した瞬間が一番おいしく、そこから徐々に味は落ちていきます。だから完熟になるまで待って、当日収穫したものだけを販売しています」

店内に並ぶいちごを見れば一目瞭然。小さいいちご、大きいいちご、色々ありますが、どれも真っ赤!緑がかったものや、薄い赤色のいちごは見当たりません。絵本に出てくるような理想的な赤のいちごばかりです。

価格は500円~600円で、いちごの大きさによって変わります。

実際に食べてみようと、口元にいちごを近づけるだけで、豊かないい香りが…。一口噛めば、甘くてみずみずしい、いちごのおいしさが口いっぱいに広がります。

適度な酸味もあるので、後味はさっぱり!何個でも食べたくなるいちごです。

人気の完熟いちごは早い者勝ち!

いちごの季節になると、この完熟いちごを買い求める人たちで、店前はごった返すように。

日によりますが、1日約200弱のパックが店頭に並びます。

その日収穫したものはその日に売り切ってしまうスタイルのため、なくなり次第終了。

それを知ってか、まとめ買いするお客さんも多いようです。取材時には、取り置きの電話も続々とかかってきていました。

農家自身が企画・加工を行ういちごスイーツ

また、CROWN BERRY(クラウンベリー)では、完熟いちご以外に、いちごを使ったスイーツや、加工品も数多く販売しています。

たとえば、ショーケースには自家製のいちごサンド、地元の和菓子屋さんと共同でつくる、いちご大福、どら焼き、いちごゼリーや、いちごプリン、いちごケーキなど種類豊富。

お店で直接オーダーする、ドリンク類もあります。夏にはアイスキャンディーも人気です。

いちご農園でここまで品数が多いのはすごいですよね!

人気商品のひとつ、「いちごサンド(450円)」を食べてみましたが、ふわふわのパンと甘いクリーム、甘酸っぱいいちごとの相性がバツグン。

濃いいちごの味が生かされたフルーツサンドでした。

日持ちするクッキーやラスク、ジャム、ドライいちごなどはギフトにも最適。ギフト向けのボックスなども用意されています。

店内にはクラッカーと一緒にジャムの試食ができるようなコーナーもありましたよ。

ほかの業者に委託せず、農家さん自身が商品開発や加工を行っていることにも驚かされました。

いちご農園CROWN BERRY(クラウンベリー)の次なる目標とは

すでに次の形を模索中だと話す仙石さん。2店舗目を考えているのかと思いきや、そうではないようです。

「岐阜は農地としてとても恵まれています。それをどういう風に発信していこうかと考えています。岐阜の業者さんとコラボしたり、岐阜のギフトとして商品を発信していったり…。ほかの農業関係の方と共同で何かできないか、ということも考えています。より広く知ってもらうにはネットが便利ですが、おいしいいちごを作り届けることと、どう両立させていくのかなどの課題もあります。うまく情報を仕入れながら、いちごを使って岐阜県をPRしていくことが今後の目標です」

実際、CROWN BERRY(クラウンベリー)では新たに、いちごの季節以外の取り組みとして、畑で育てたとうもろこしやカボチャをスープに冷凍加工した商品づくりも行っています。

まとめ

育てた農家さん自身が、自信をもって届ける完熟いちごは、間違いのないおいしさでした。また、いちご農家ならではのこだわりが詰まった自社加工品も種類豊富で、ギフトとしてもおすすめです。

ただ作るだけではなく、消費者にどう届けるのか、おいしさをどう発信していくのかにもこだわりが感じられるいちご農園。

ベストな状態の完熟いちごを届ける努力はもちろん、岐阜県全体の魅力発信にも精力的に取り組むCROWN BERRY(クラウンベリー)から、今後も目が離せません。

最新情報は農園のInstgram(@ichigofarm_crownberry)でもチェックしてみてください。

【いちご農園 CROWN BERRY(クラウンベリー)】
住所:岐阜県岐阜市岩田西1-645-1
TEL:058-243-5515
営業時間:10:00~15:00
定休日:不定休
駐車場:6台

Instagram(@ichigofarm_crownberry)
https://ichigofarm-crownberry.amebaownd.com/

★この記事の筆者

イマセマイ

香川県出身。岐阜県在住の30代フリーライター。1児の母。地域情報誌での編集経験を活かし、現在は紙、ウェブ媒体問わず取材・執筆・撮影などを行う。得意ジャンルはグルメ、美容、健康、妊活など。趣味はホットヨガとスイーツの食べ歩き。キレイになりたいけど甘いものをやめる気もない永遠のダイエッター。

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