東京でいちご狩り!吉祥寺駅からバスで20分!?~いちごランド 以志井農園(東京都三鷹市)

いちご雑学

いちご好きのためのいちご専門WEBメディア「いちご大学」の取材ということで、今回は、都内で人気のいちご狩りができる農園「いちごランド 以志井農園」にお邪魔してきました!

以志井農園は、現在で7代目となる江戸時代から続く老舗の農園です。
2019年に観光いちご園「いちごランド」をスタートし、土日には多い時で450人も来場するほどの大人気いちご園となっています。現在は、開園日を制限してお客様をお迎えしています。

入り口にはいちごランドの看板やのぼり、ハウスにもいちごといちごランドのキャラクターであるくまさんのイラストが描かれているので、とてもわかりやすいです。
また、可愛らしいキッチンカーもあり、入場前からワクワク感を高めてくれます。

「食べ放題」と「計り売り」嬉しい2つのコース設定

いちごランドでは、「いちごの制限時間内食べ放題」と「摘み取り量り売り」ができます。
一般的な観光いちご園で「いちご狩り」や「収穫体験」と呼ばれるものは、制限時間内に指定されたエリアのいちごが食べ放題というものですが、いちごランドの場合は、この食べ放題のほかに「摘み取り量り売り」も選択可能になっているので、欲しい分だけ摘み取って購入し、持ち帰ることもできるのですね!

取材に伺った日は、あいにくの雨天でしたが、真っ赤な美味しいいちごがすずなりになっていました。

直売所での購入だけでなく、「摘み取り量り売り」ができる農園は珍しく、食べ放題でなくても収穫体験ができるという魅力があります。

自分で摘み取りした採れたていちごでお菓子作りもできちゃいます!

スイーツプランナーmaccoさん作・いちごランドのいちごで作ったケーキ

バラエティー豊かな品種に驚く

いちごランドの品種ラインナップは10種類(2023年2月時点)。
・紅ほっぺ
・恋みのり
・さがほのか
・さちのか
・ロマンベリー
・アクアオレンジ
・アクアレッド
・あまクイーン
・紅クイーン
・おいCベリー

マニアもびっくりの名前すら聞いたことがない品種もあります。それもそのはず!園主の石井さんは、長野県のいちご農家さんが個人で育種した品種を特別に栽培させてもらっているそうなのです。


これらは、品種登録がされていないものなので、マニアとしては出会えたことに感激してしまいます。現在、農林水産省の品種登録データ検索によると、登録出願中の品種も含めて、いちご品種は396件となっています。(2023年2月13日時点)


実は、この登録品種以外にも、個人の育種家が育成した登録されていない品種も世の中には存在しているのです。このような隠れたいちご品種も合わせると、日本のいちご品種数は確実に400件を超えているということになります。

その珍しい品種がこちら。
いちごランドのメイン品種で甘みとともに感じるほんのりとした酸味のバランスがよい「ロマンベリー」、爽やかで柑橘系を思わせる香りが特徴の「アクアオレンジ」、美しい赤とほのかな酸味が魅力の「アクアレッド」。


どれも育成会社のホームページですら販売されていない大変希少な品種です。

さらに、兵庫県オリジナル新品種の「アマクイーン」「紅クイーン」も栽培されていました。珍しい品種、新しい品種、評価の高い定番品種から、美味しいものだけを選抜して栽培されています。

園主の目利きが超一流!

観光いちご園では、品種数がたくさんある場合、温度管理や肥料管理などは平均的な管理となるところが多いです。つまり、栽培システム上、それぞれの品種に合わせた管理をすることが難しいというデメリットがあります。そうすると、それぞれの特徴的な品種の味がぼやけてしまう場合が少なからず出てきてしまいます。

いちごランドでは、園主の石井さんが長年培った栽培技術に加え、優れた色彩感覚をお持ちで、例えば、いちごの果皮の赤さの微妙な変化を見分けることができるため、ちょっとした変化に気づくことができます。

そのため、微妙な変化に素早く対応できていて、結果として、品種それぞれの特徴がいちごの味にしっかりと現れています。それぞれのいちご品種が本来持っている特徴の「甘さ・酸味・香り・コク」などの違いがよくわかります。

味の違いがはっきり現れているということは、その品種が選抜された背景、持ち味が発揮されているということなので、食べ比べを存分に楽しめます。

この日、パートさんが収穫していたいちごも赤さの揃いが美しい。微妙な違いを見分ける石井さんの目があってこそ成せる技です。

やさしい○○と加工品

いちごランドでは、受粉に「ビーフライ」という清潔で安全な管理下で育成した受粉交配用のハエを利用しています。
近年、環境変化や農薬使用によるみつばちの減少が問題となっており、次世代の受粉農耕として注目されています。

ビーフライは、人を刺す心配もないので、ハチが苦手な方も安心していちご狩りを楽しめます。ぜひ、おとなしくて人懐っこさのある「やさしいビーフライ」を探してみてください。

また、いちごランドで販売している加工品もおすすめです。
特におすすめなのは、「いちごシロップ」
いちごみるくやかき氷、ソースとしてさまざまな用途で楽しめます。いちごランドの美味しいいちごと国産のてんさい糖が使用されています。香料・着色料は不使用の無添加なので、安心して楽しめます。

時期によっては、スイーツプランナーが監修したスムージーやいちごジュースなどクオリティの高いスイーツを食べられるので、ご来園の際はぜひインスタグラムをチェックしてから行くのがおすすめです。

都心からのアクセス抜群!大人気いちご園にお出かけはいかがでしょうか?
SNSで開園日をチェックしてから訪れてくださいね。

いちごランド 以志井農園
東京都三鷹市北野2-6-52
HP:https://ichigoland-ishiinouen.tokyo/
Instagram:https://www.instagram.com/ishii_farm/
※開園日をチェックしてからご来園ください。

アクセス
●お車でお越しの場合
駐車場 約10台
※満車の場合は、近くのコインパーキングへ駐車ください。
(アップルパーク:東京都三鷹市北野2-6-40)
●バスでお越しの場合
<JR吉祥寺駅から>
『京王線千歳烏山駅北口ゆき』乗車、「天神前」or「南牟礼」下車
<京王線千歳烏山駅北口から>
『JR吉祥寺駅ゆき』乗車、「天神前」or「南牟礼」下車

<ライタープロフィール>
RENA 青森県出身。農学系大学を卒業後、種苗会社、農業ベンチャーを経て現在はフリーとして農業や食に関わる企画や運営、各種サポートを中心に活動中。いちご大学アカデミアではモデレーターを務める。好きないちごはやよいひめ。

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