【新潟大学農学部 五十嵐園芸研究会】新潟ブランドいちご「越後姫」をPR!学生たちの取り組みとは(インタビュー)

いちご雑学

新潟大学農学部 五十嵐園芸研究会の学生さんたちが、生産農家さん協力のもと、新潟のブランドいちご「越後姫」のPRを行っていると聞き、その取り組みについてインタビューしてきました。

街のイベントで越後姫を使用したスイーツを提供したり、大学の学食でいちごを提供し、その美味しさやブランドを発信しているそうです。

<五十嵐園芸研究会を率いるは…いちごが苦手な、いちご王国栃木県出身の紺野さん>

今回、インタビューに応じて頂いたのは五十嵐園芸研究会 代表の紺野さん(3年生)と、畠山さん(3年生)。

―まずは、五十嵐園芸研究会について教えて下さい。五十嵐研究会は大学のサークルなんですか?

紺野:サークルです。メンバーを集めたのは一昨年2020年の秋ごろです。
本格的に始動したのは、2021年4月からです。それまでは畑のサークルでした。大学の畑で、花もない男たち(笑)が、土いじりをしてカラフルな野菜を作っていました。

それが農家さんたちに認知され、イベントをしようか?という話になってきて、いちごの食べ比べなどができるようになりました。

―作るだけではなく、イベントなどを行い発信しようと思ったきっかけは?

紺野:個人的に、新潟の農産物のブランド力というか…発信力が弱いなぁと、ずっと思っていました。僕は新潟出身ではなく栃木出身なんですが、“外”から新潟農産物を見ていくなかで、評価されているのに県外に出てないものが沢山あるなって。だからちゃんと(発信を)やってみようと思ったんです。

五十嵐園芸研究会代表の紺野さんと畠山さん

―いちご王国栃木県出身だったとは(笑)
そのあたりのお話も是非聞きたいところです。

紺野:栃木県は行政と民間と農家さんとで、出来ることを全てやっている感じです。ただの生産地だけではなく、観光地など何でもしています。

新潟の果樹生産地でヒヤリングをした時「生産地であって人が来る場所ではない」という意見も聞きました。もしかしたら、そういうところが違うのかな?と思いました。

―美味しいいちごに慣れ親しんでいたのかな?

紺野:いえ…実はいちご苦手なんですよ(笑)
育てるのは好きなんですけど、すっぱいのが苦手で果物はあまり食べないんです。

―では、なぜに果物(いちご)を?

紺野:いちごは苦手ですが、ルレクチェ(新潟県内で栽培されている洋ナシ)は好きなんです。今回のいちごのPRは2回目で、その前にルレクチェを大学で提供したり、スイーツを作ったりしました。

ルレクチェを食べた時「こんなに青臭さがない梨があるのか」と、衝撃を受けました。それが今の行動に繋がったのだと思います。だから、いちごに関しては回りの人の意見を聞くしかない(笑)

<越後姫のフレッシュタルトを作ったのは…オーブンのない畠山さん>

では、回りの人…イベントでいちごスイーツを担当した畠山さんにもお話を聞いてみましょう。

―畠山さんは昨年の秋からの加入で、もともと洋菓子を作るのが好き…ということでしたが、イベントで提供したタルトとムースは畠山さんのオリジナルレシピですか?

畠山:タルト生地は以前作ったルレクチェのタルトを元に紺野さんと一緒に考え、中のクリームは考えました。

―苦労した点やこだわった点はありますか?

畠山:洋菓子を作るのは好きなのですが、実はオーブンがなくて友達の家のオーブンを借りて作りました。試作時はカスタードクリームでしたが、それだとタルト生地との一体感がなかったため、生クリームを混ぜて滑らかにしました。

(見た目もクオリティー高い!!趣味のレベルじゃない!!)

―ムースも美味しそうですね。

紺野:ムースはまた違うメンバーが考えました。サークルのメンバーは20名で、うちスイーツなどに長けている人が5.6名います。

畠山:スイーツと一緒にコーヒーも提供したんですが、コーヒーに詳しいメンバーが、いちごスイーツに合うコーヒーをセレクトしました。

―いちごスイーツに合うコーヒー!いちご好きとしてはそれもすごく気になります。

是非とも今度バリスタくんもインタビューに(笑)

<農家さんとの繋がりはインスタから!?>

―ちなみに、今回ご協力してくれた農家さんは、大学のある場所と少し離れた場所(新発田の農家さん)ですが、特別な繋がりがあったのですか?

紺野:インスタで発見しました。もともと新発田はいちごの生産地として大きいと知っていた。僕らは学生で資金力がないので、使用するいちごは、はねものを使う必要がありましたので、インスタではねものを提供しているという投稿をみつけて、連絡をしました。

実際に行ってみて、すごく技術水準が高く、キレイで食味もいいいちご作りをされている農家さんでした。青味にならないよう栽培に関して、肥料や水分をかなり厳密にコントロールしているのかなって。

<活動を通じて伝えたいことは!?>

―このような活動を通じて越後姫の美味しさやブランディング…どちらを主に伝えていきたいのでしょうか?

紺野:両方です。
越後姫には良さもあるけど弱点もあって、味や見た目、輸送面など…いろいろありますよね。それらを客観的に評価する場として機能して欲しい一方で、ちゃんと良さを知ってもらいたいです。

越後姫はみずみずしくて甘く、表面のキレイさも際立っていますが、個体ごとの揃いはそれほど良くなかったりもします。

だからタルトの時はそれを考慮してカッティングして盛り付けしました。はねものだったので特に上手く使い分けながらやりました。

でも、はねものでも十分美味しいんですよ!!そういうところを再認識できたらいいと思います。

―生協さんと一緒に大学の食堂で提供するとのことですが?

紺野;新潟大学生協大学食堂でGW明けから1週間を目途に提供予定です。どういう形で提供できるかは打ち合わせ中ですが、1日200食くらいでしょうか。

そのままか簡単なスイーツに…越後姫のみずみずしさを味わえるようなレシピで、なるべく安くて美味しいものを出せるように研究しています。

ルレクチェの時もすごく好評だったのですが、越後姫はそれよりももっと反響があると思います。例えば、僕のように栃木県出身の(いちご苦手じゃない)学生もいるので、そういった舌の肥えている人からのフェードバックも期待したいです。

―その時はまた是非お話を聞かせて下さいね!
その後、実際に提供されたのは、そのまま生のいちごと、いちごプリンでした!
こちらもとっても美味しそうですね!

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